第16回 言語聴覚士国家試験 第115問
リハ医学第16回
寝たきり高齢者において祷癌の好発部位でないのはどれか。
- 1.腫部
- 2.大転子部
- 3.坐骨部 ✓
- 4.仙骨部
- 5.後頭部
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 坐骨部
褥瘡の好発部位は「骨突出部への圧迫が持続する場所」です。坐骨部は坐位保持時の圧迫部位ですが、寝たきり状態では尾骨(仙骨部)や踵部・大転子部が圧迫されやすく、坐骨部への圧迫は相対的に少なくなります。寝たきり状態での褥瘡好発部位は、身体と床・マットレスが接触する背臥位・側臥位での部位が中心となるため、坐骨部は好発部位から外れます。
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【各選択肢の解説】
1. 踵部
✅ 正しい。背臥位で踵が床・ベッドに接触し、骨突出部への圧迫が大きい好発部位です。褥瘡予防では踵部への除圧が重視されます。
2. 大転子部
✅ 正しい。側臥位時に大転子(大腿骨外側の骨突出部)が圧迫される典型的な好発部位です。寝たきり高齢者が側臥位をとることが多いため高リスク部位です。
3. 坐骨部
❌ 誤り。坐骨結節への圧迫は坐位保持時に生じます。寝たきり状態では背臥位・側臥位が中心であり、坐骨部への圧迫機会は少ないため、褥瘡好発部位ではありません。
4. 仙骨部
✅ 正しい。背臥位での最大圧迫部位の一つです。仙骨上の皮膚は薄く、血流が乏しいため褥瘡が最も成立しやすい部位とされています。
5. 後頭部
✅ 正しい。背臥位で頭部が床に接触する部位であり、特に意識障害患者では頭位変換がしにくく褥瘡が好発します。
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【試験対策ポイント】
寝たきり高齢者の褥瘡好発部位(体位による分類)
| | 背臥位 | 側臥位 | 坐位 |
|---|---|---|---|
| 主な好発部位 | 後頭部・肩甲骨・仙骨・踵 | 大転子・足関節外側 | 坐骨結節・尾骨 |
| リスク度 | 高 | 高 | 寝たきり状態では低 |
圧迫時間と褥瘡発生の関係:
- 健常者:2時間の持続圧迫で可逆的虚血
- 高齢者・栄養不良:1~1.5時間で不可逆的虚血
- 除圧間隔:2時間ごと推奨
坐骨部が「好発部位でない理由」:
- 寝たきり状態では坐位をとらない
- 褥瘡が生じるのは「動けない状態での圧迫」であり、坐位での圧迫機会がない
- 坐位をとる患者では坐骨部は重要な好発部位となる