第16回 言語聴覚士国家試験 第143問
言語学第16回
日本語の述語の形態素の連続として可能なのはどれか。
- 1.アスペクトーヴォイスーテンス
- 2.ヴォイスーテンスーアスペクト
- 3.アスペクトーテンスーモダ リティ ✓
- 4.ヴォイスーモダ リティーテンス
- 5.テンスーヴォイスーモダリティ
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — アスペクトーテンスーモダリティ
日本語の述語形態素は、意味的・機能的な理由から一定の順序で結合します。この順序は「アスペクト→テンス→モダリティ」が言語学的に正当な組み合わせです。日本語では、먼저 動作の内的時間構造(アスペクト)を決定し、その後に時間軸上の位置付け(テンス)を行い、最後に話者の推量・義務・可能などの態度(モダリティ)を付加するという階層構造をもちます。
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【各選択肢の解説】
1. アスペクトーヴォイスーテンス
❌ 誤り。ヴォイスがテンスより前に来ており、実際の日本語形態素の配列規則に違反しています。ヴォイスは相対的に早い段階で現れますが、この順序は不自然です。
2. ヴォイスーテンスーアスペクト
❌ 誤り。ヴォイスが最初に来ている点で不適切です。また、アスペクトが最後に来ることも形態素結合の自然な流れに反しています。
3. アスペクトーテンスーモダリティ
✅ 正しい。述語の形態素結合において、内的アスペクト→外的テンス→モダリティという階層構造が言語学的に認められた順序です。例:「読み(ア)+た(テ)+ない(モ)」の分析が可能です。
4. ヴォイスーモダリティーテンス
❌ 誤り。テンスがモダリティより後ろに来ており、形態素結合の自然な時系列に矛盾しています。
5. テンスーヴォイスーモダリティ
❌ 誤り。テンスが最初に来る点が不適切で、各要素の意味的依存関係を反映していません。
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【試験対策ポイント】
形態素結合順序の原則
日本語述語形態素の基本層序:
アスペクト
↓
テンス
↓
モダリティ
各要素の定義(確認):
・アスペクト:動作の内的時間構造(継続・完了など)
・テンス:時間軸上の位置(過去・現在・未来)
・モダリティ:話者の態度(推量・義務・可能など)
・ヴォイス:動作の主体と客体の関係(能動・受動など)
頻出の誤解:
ヴォイスの位置が問われやすい。ヴォイスはアスペクトより後ろになることが多いが、選択肢の配列では正答に含まれにくい傾向がある。