第16回 言語聴覚士国家試験 第149問
社会福祉第16回
介護保険について誤っているのはどれか。
- 1.保険者は市町村である 。
- 2.被保険者は 40 歳以上である。
- 3.給付対象者は要介護状態または要支援状態と認定された被保険者である
- 4.介護保険給付には介護給付,予防給付,市町村特別給付がある。
- 5.利用者負担は 3 割である。 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 利用者負担は3割である
介護保険の利用者負担は基本的に1割であり、3割負担は一定以上の所得がある高所得者に限定されます。2号被保険者は1割、1号被保険者も原則1割ですが、合計所得金額や収入によって2割または3割となる段階化制度が設けられています。3割負担は最も高い負担レベルであり、全員が3割負担するわけではありません。
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【各選択肢の解説】
1. 保険者は市町村である
✅ 正しい。介護保険の保険者は市町村(特別区を含む)であり、保険関係の管理・運営を担当します。
2. 被保険者は40歳以上である
✅ 正しい。介護保険の被保険者は40歳以上の全ての国民です。1号被保険者(65歳以上)と2号被保険者(40~64歳)に分類されます。
3. 給付対象者は要介護状態または要支援状態と認定された被保険者である
✅ 正しい。介護保険給付の対象は、市町村の介護認定審査会により要介護1~5または要支援1~2と認定された被保険者です。
4. 介護保険給付には介護給付、予防給付、市町村特別給付がある
✅ 正しい。介護保険給付は大別して介護給付(要介護1~5)、予防給付(要支援1~2)、市町村特別給付の3種類があります。
5. 利用者負担は3割である
❌ 誤り。利用者負担は基本的に1割です。所得に応じて段階化されており、一定以上の所得者のみ2割または3割負担となります。全員が3割負担するという記述は誤りです。
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【試験対策ポイント】
介護保険 利用者負担額の段階化
| 所得区分 | 負担割合 |
|---|---|
| 合計所得金額160万円未満(2号被保険者を除く) | 1割 |
| 合計所得金額160万円以上290万円未満 | 2割 |
| 合計所得金額290万円以上 | 3割 |
介護保険の基本構造(頻出項目)
保険者:市町村(保険者機能・給付管理)
被保険者:40歳以上全国民
→1号被保険者(65歳以上)
→2号被保険者(40~64歳の医療保険加入者)
給付対象:要介護1~5、要支援1~2の認定者
給付種類:介護給付・予防給付・市町村特別給付
利用者負担:原則1割(高所得者は2割または3割)
紛らわしいポイント
「介護保険の利用者負担=3割」という選択肢は高所得層に限った話であり、全体的には1割が基本です。令和3年8月の制度改正で、課税所得160万円以上の第1号被保険者の負担が2割に引き上げられ、さらに課税所得220万円以上で3割となりました(第2号被保険者は1割のまま)。