第16回 言語聴覚士国家試験 第44問
言語学第16回
第16回 言語聴覚士国家試験 第44問(言語学)の正答は 2 です。異形態(allomorph)は同一形態素の音形の変異である。
問題
異形態に関する説明として適切でないのはどれか。
- 1.ら抜き可能形はその一例である 。
- 2.同一音素の場合に限られる 。 ✓
- 3.屈折、派生、複合、いずれにも現れ得る。
- 4.母語話者はその音韻的違いが分かる 。
- 5.表記上区別されないこともある。
正答:2番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 34.6%難問
107人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 異形態は同一音素に限られない
異形態(allomorph)は同一形態素の音形の変異である。音素そのものが異なる変異も含むため、「同一音素の場合に限られる」は誤り。
【各選択肢の解説】
1. ら抜き可能形はその一例である。
✅ 正しい。可能を表す形態素の音形の変異で、異形態の例である。
✅ 正しい。可能を表す形態素の音形の変異で、異形態の例である。
2. 同一音素の場合に限られる。
❌ 誤り。異なる音素間の変異も異形態に含む(=正答)。正しくは異形態は音素が異なる変異(例:英語複数形の/s/・/z/・/ɪz/)も含む。
❌ 誤り。異なる音素間の変異も異形態に含む(=正答)。正しくは異形態は音素が異なる変異(例:英語複数形の/s/・/z/・/ɪz/)も含む。
3. 屈折、派生、複合、いずれにも現れ得る。
✅ 正しい。語形成のいずれの過程でも音形の変異が生じうる。
✅ 正しい。語形成のいずれの過程でも音形の変異が生じうる。
4. 母語話者はその音韻的違いが分かる。
✅ 正しい。異形態どうしは音素が異なるため、母語話者は違いを聞き分けられる。
✅ 正しい。異形態どうしは音素が異なるため、母語話者は違いを聞き分けられる。
5. 表記上区別されないこともある。
✅ 正しい。英語複数形の -s のように、綴りは同じでも音形が異なる場合がある。
✅ 正しい。英語複数形の -s のように、綴りは同じでも音形が異なる場合がある。
【試験対策ポイント】
形態素は意味の最小単位、異形態はその具体的な音形のバリエーション。英語複数形 -s/-z/-ɪz のように音素レベルで異なっても同一形態素なら異形態。「同一音素に限る」は定義を狭めた誤り。
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