第17回 言語聴覚士国家試験 第121問
聴覚系第17回
第17回 言語聴覚士国家試験 第121問(聴覚系)の正答は 2 です。聴覚・平衡覚の検査に関する正しい記述を問う。
問題
正しいのはどれか。
- 1.耳小骨筋反射が反対側刺激で検出されるのは交叉聴取による。
- 2.耳小骨筋反射は刺激側の聴力を反映する。 ✓
- 3.聴性脳幹反応(ABR)は音刺激後1ms以内に認められる誘発電位である。
- 4.前庭誘発筋電位(VEMP) は外有毛細胞の機能検査として用いられる。
- 5.方向感検査は一側性難聴の診断に用いられる。
正答:2番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 25.7%難問
144人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 耳小骨筋反射は刺激側の聴力を反映する
聴覚・平衡覚の検査に関する正しい記述を問う。耳小骨筋反射(アブミ骨筋反射)の閾値は、刺激音を入れた側の聴力(伝音・感音の状態)を反映する。
【各選択肢の解説】
1. 耳小骨筋反射が反対側刺激で検出されるのは交叉聴取による。
❌ 誤り。両側性の反射弓(交叉する神経路)によるもので、交叉聴取によるものではない。正しくは反射弓が脳幹(上オリーブ核付近)で両側に投射するため、反対側の刺激でも反射が記録される。
❌ 誤り。両側性の反射弓(交叉する神経路)によるもので、交叉聴取によるものではない。正しくは反射弓が脳幹(上オリーブ核付近)で両側に投射するため、反対側の刺激でも反射が記録される。
2. 耳小骨筋反射は刺激側の聴力を反映する。
✅ 正しい(=正答)。刺激音を入れた耳の聴力状態を反映する。
✅ 正しい(=正答)。刺激音を入れた耳の聴力状態を反映する。
3. 聴性脳幹反応(ABR)は音刺激後1ms以内に認められる誘発電位である。
❌ 誤り。ABRは刺激後おおむね1~10msに現れる(I~V波)。正しくはI~V波は刺激後約10ms以内に現れ、最も早いI波でも潜時は約1.5msである。
❌ 誤り。ABRは刺激後おおむね1~10msに現れる(I~V波)。正しくはI~V波は刺激後約10ms以内に現れ、最も早いI波でも潜時は約1.5msである。
4. 前庭誘発筋電位(VEMP) は外有毛細胞の機能検査として用いられる。
❌ 誤り。VEMPは前庭(耳石器)・前庭神経系の検査。正しくはVEMPは耳石器(球形嚢・卵形嚢)と前庭神経の機能検査で、外有毛細胞の機能をみるのは耳音響放射(OAE)である。
❌ 誤り。VEMPは前庭(耳石器)・前庭神経系の検査。正しくはVEMPは耳石器(球形嚢・卵形嚢)と前庭神経の機能検査で、外有毛細胞の機能をみるのは耳音響放射(OAE)である。
5. 方向感検査は一側性難聴の診断に用いられる。
❌ 誤り。方向感(音源定位)は両耳機能の評価。正しくは方向感検査は両耳聴(両耳間の時間差・強度差の処理)の評価に用いられ、一側性難聴の診断は純音聴力検査で行う。
❌ 誤り。方向感(音源定位)は両耳機能の評価。正しくは方向感検査は両耳聴(両耳間の時間差・強度差の処理)の評価に用いられ、一側性難聴の診断は純音聴力検査で行う。
【試験対策ポイント】
アブミ骨筋反射は強い音で両耳のアブミ骨筋が収縮する反射で、反射弓が交叉するため対側刺激でも記録できる。閾値は刺激側の聴力を反映し、伝音難聴で消失、補充現象で閾値低下。ABRは潜時1~10msの脳幹由来電位、VEMPは前庭機能検査。各検査が反映する部位・機能を区別する。
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