STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第17回 言語聴覚士国家試験 第135問

音声学第17回
パラトグラフィ識別できる音の対はどれか。
  1. 1.ナ ― 二 ✓
  2. 2.ハ ― パ
  3. 3.タ ― ダ
  4. 4.サ ― ソ
  5. 5.ア ― オ

正答:1番

解説
■ 正答:1番 — ナ ― ニ パラトグラフィは口蓋(硬口蓋と軟口蓋)への舌接触の位置や方法を記録する検査です。ナとニは調音位置が異なる音であり、パラトグラフィで明確に区別できる接触パターンの違いが記録されます。ナは歯槽部、ニは硬口蓋前部と後部で舌が接触するため、識別可能です。 --- 【各選択肢の解説】 1. ナ ― ニ ✅ 正しい。ナは歯槽音(歯槽部で舌接触)、ニは硬口蓋音(硬口蓋中央部で舌接触)であり、調音位置が明確に異なるため、パラトグラフィで接触位置の違いが記録され、識別できます。 2. ハ ― パ ❌ 誤り。ハは声帯で生じた気流を口唇で調整する音、パは両唇を閉じて調音する音です。いずれも「口蓋への舌接触を伴わない」音であるため、パラトグラフィでは区別できません。 3. タ ― ダ ❌ 誤り。タとダは同じ歯槽部で舌が接触し、調音位置は同一です。両者の違いは有声・無声という音声特性(声帯振動の有無)であり、パラトグラフィは舌接触を記録するため、この対の違いは識別できません。 4. サ ― ソ ❌ 誤り。サは歯槽音、ソは後舌音ですが、いずれも摩擦音であり、舌と口蓋が接触していない音です。パラトグラフィは接触パターンを記録するため、非接触音である両者は識別できません。 5. ア ― オ ❌ 誤り。アとオは母音であり、舌と口蓋の間に隙間がある開放状態の音です。舌接触が形成されないため、パラトグラフィでは区別できません。 --- 【試験対策ポイント】 パラトグラフィの基本原理と音の分類 | パラトグラフィで区別できる条件 | |---| | ✅ 調音位置が異なる音 | | ✅ 舌と口蓋に接触がある音 | | ❌ 有声・無声の違いのみ | | ❌ 舌接触を伴わない音 | 日本語の調音位置による分類 | 調音位置 | 音の例 | 舌接触 | |---|---|---| | 両唇音 | パ・バ・マ | なし | | 歯槽音 | タ・ダ・ナ・サ・ザ・ラ | あり | | 硬口蓋音 | キ・ギ・ニ・シ・ジ・リ・ヒ | あり | | 軟口蓋音 | カ・ガ・ング | あり | | 咽頭音 | ハ | なし | | 母音 | ア・イ・ウ・エ・オ | なし | 頻出問題の区別法 - ナ(歯槽)vs ニ(硬口蓋):調音位置が異なる → 区別可能 - タ vs ダ:調音位置が同一、有声性が異なる → 区別不可 - サ(摩擦):舌接触なし → 区別不可
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