第17回 言語聴覚士国家試験 第136問
音声学第17回
日本語(共通語)で円唇母音はどれか。
- 1.ア
- 2.イ
- 3.ウ
- 4.エ
- 5.オ ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — オ
日本語の5つの基本母音のうち、唇が丸く突き出される(円唇化される)のは「オ」だけです。円唇母音は発音時に唇を丸めることで音響特性が変わり、舌の位置が同じでも唇の形によって異なる母音として知覚されます。
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【各選択肢の解説】
1. ア
❌ 誤り。舌が低く後ろに位置する後舌低母音ですが、唇は自然な状態で円唇化されません。非円唇母音です。
2. イ
❌ 誤り。舌が高く前に位置する前舌高母音で、唇は左右に引かれる傾向(平唇)か自然な状態です。円唇化されません。
3. ウ
❌ 誤り。舌が高く後ろに位置する後舌高母音ですが、実は非円唇母音です。唇が丸く突き出されるのではなく、舌の位置で特徴づけられます。
4. エ
❌ 誤り。舌が中程度の高さで前寄りに位置する前舌中母音で、唇は自然な状態です。円唇化されません。
5. オ
✅ 正しい。舌が中程度~低めの高さで後ろに位置する後舌母音で、発音時に唇が丸く突き出される(円唇化される)唯一の基本母音です。
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【試験対策ポイント】
日本語の5母音の特徴
| 母音 | 舌位置 | 唇の形 | 分類 |
|---|---|---|---|
| ア | 低後 | 自然 | 非円唇母音 |
| イ | 高前 | 自然/平唇 | 非円唇母音 |
| ウ | 高後 | 自然 | 非円唇母音 |
| エ | 中前 | 自然 | 非円唇母音 |
| オ | 中低後 | 丸める | 円唇母音 ✅ |
円唇母音の定義:唇が丸く突き出される(狭まる)ことで音響特性が変わる母音。日本語では「オ」が唯一。
言語による差:英語・フランス語・ドイツ語では複数の円唇母音が存在するため、誤選択のリスクあり。