第17回 言語聴覚士国家試験 第143問
言語学第17回
3項述語として用いられないのはどれか。
- 1.超える ✓
- 2.はずす
- 3.渡 す
- 4.注 ぐ
- 5.約束する
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 超える
3項述語とは、主語・直接目的語・間接目的語の3つの項(格支配)を必須とする述語です。「超える」は2項述語であり、「Aが限度を超える」という構造で、主語と直接目的語の2項のみで成立するため、3項述語として機能しません。
---
【各選択肢の解説】
1. 超える
❌ 誤り(正答)。「Aが限度を超える」と主語と直接目的語のみで文が成立する2項述語です。間接目的語(与え手・受け手)を必須としません。
2. はずす
✅ 正しい。「AさんがBさんから帽子をはずす」という構造で、主語(A)・直接目的語(帽子)・間接目的語(Bさん)の3項が必須です。
3. 渡す
✅ 正しい。「AさんがBさんに荷物を渡す」という構造で、主語(A)・直接目的語(荷物)・間接目的語(B)の3項が必須です。
4. 注ぐ
✅ 正しい。「AさんがBさんにコップに水を注ぐ」という構造で、主語(A)・直接目的語(水)・間接目的語(コップ/B)の3項が必須です。
5. 約束する
✅ 正しい。「AさんがBさんに来ることを約束する」という構造で、主語(A)・直接目的語(来ること)・間接目的語(B)の3項が必須です。
---
【試験対策ポイント】
項数の判定フレームワーク
| 述語 | 主語 | 直接目的語 | 間接目的語 | 項数 |
|---|---|---|---|---|
| 超える | ◎ | ◎ | × | 2項 |
| はずす | ◎ | ◎ | ◎ | 3項 |
| 渡す | ◎ | ◎ | ◎ | 3項 |
| 注ぐ | ◎ | ◎ | ◎ | 3項 |
| 約束する | ◎ | ◎ | ◎ | 3項 |
重要判定ポイント:
- 3項述語は与え手・受け手(間接目的語)を必須とする動詞が多い
- 「誰が、誰に/何に、何を」という3つの項がすべて必須であるか確認
- 超える:除外可能な間接目的語がない→2項述語に該当