STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第17回 言語聴覚士国家試験 第172問

言語発達障害学第17回

第17回 言語聴覚士国家試験 第172問(言語発達障害学)の正答は 4 です。数量概念の指導内容で適切でないものを問う。

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問題
6歳の女児。知的障害(軽度)。1~10までかぞえられるが、「3個ちょうだい」がわからない。数量概念の指導内容で適切でないのはどれか。
  1. 1.指を3本立てる動作を模倣する。
  2. 2.カードに書かれた丸の数と同数のおはじきを選ぶ。
  3. 3.大人が立てた指の数と同数のおはじきを選ぶ。
  4. 4.11~20まで数唱する。 ✓
  5. 5.「3」という音声に対して、指を3本立てる。

正答:4番

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同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
■ 正答:4番 — 「11~20まで数唱する。」は数量概念の指導として適切でない

数量概念の指導内容で適切でないものを問う。この児は1~10を数唱できるが「3個ちょうだい」がわからず、数詞と量(ものの個数)を対応づける理解(集合数)が育っていない。11~20の数唱は数を順に唱える力を広げるだけで、欠けている量の理解を育てる指導にはならない。


【各選択肢の解説】

1.指を3本立てる動作を模倣する。
✅ 正しい。量(3)を指の本数という身体の形で表す経験になり、数量の理解の入口になる。

2.カードに書かれた丸の数と同数のおはじきを選ぶ。
✅ 正しい。見本の個数と同じ数をそろえる一対一対応の課題で、集合数の理解を促す。

3.大人が立てた指の数と同数のおはじきを選ぶ。
✅ 正しい。指の本数という量を、おはじきの個数に移しかえて対応づける課題である。

4.11~20まで数唱する。
❌ 誤り(=正答)。数唱の範囲を広げるだけで、数詞と量を結びつける力は育たない。正しくは、すでに10まで数えられる児には、数詞と量を対応づける課題(同数選択・一対一対応・数詞に応じて個数を示す)を行う。

5.「3」という音声に対して、指を3本立てる。
✅ 正しい。音声の数詞「3」を量(指3本)に対応づける課題で、「3個ちょうだい」に応じる力に直結する。


【試験対策ポイント】
数量概念の指導は、数を順に唱える(数唱)段階から、数詞と量を対応づける(一対一対応・同数選択・集合数)段階へ進めることが核心。「1~10を数えられる」が「3個ちょうだい」に応じられない児は、数唱はできても量の理解が欠けている。数唱の範囲を広げる(11~20の数唱)は不適切で、数詞・指・おはじきなどで量と結びつける課題を選ぶ。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士が、臨床の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

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