第17回 言語聴覚士国家試験 第185問
神経系第17回
第17回 言語聴覚士国家試験 第185問(神経系)の正答は 4 です。副咽頭間隙腫瘍術後に嚥下・構音障害をきたした症例で、挺舌時の所見から麻痺神経を問う。
問題
72歳の男性。副咽頭間隙腫瘍の手術を受けた後に、嚥下障害と構音障害をきたした。挺舌時の所見を示す。麻痺している神経はどれか。
- 1.左舌神経
- 2.右舌神経
- 3.左舌下神経
- 4.右舌下神経 ✓
- 5.左舌咽神経
正答:4番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 46.2%難問
132人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:4番 — 挺舌時に右へ偏位し、右舌下神経麻痺である
副咽頭間隙腫瘍術後に嚥下・構音障害をきたした症例で、挺舌時の所見から麻痺神経を問う。舌を突き出すと舌は麻痺側へ偏位する。本例では舌が患者の右側へ偏位しており、右舌下神経の麻痺である。
【各選択肢の解説】
1. 左舌神経
❌ 誤り。舌神経は舌前2/3の知覚(運動麻痺による偏位は起こさない)。正しくは挺舌時の偏位は舌の運動を支配する舌下神経の麻痺で生じる。
❌ 誤り。舌神経は舌前2/3の知覚(運動麻痺による偏位は起こさない)。正しくは挺舌時の偏位は舌の運動を支配する舌下神経の麻痺で生じる。
2. 右舌神経
❌ 誤り。同上で、挺舌の偏位は説明できない。正しくは舌が右へ偏位するのは右舌下神経の麻痺である。
❌ 誤り。同上で、挺舌の偏位は説明できない。正しくは舌が右へ偏位するのは右舌下神経の麻痺である。
3. 左舌下神経
❌ 誤り。左麻痺なら舌は左へ偏位する。正しくは本例の舌は右へ偏位しており、右舌下神経の麻痺である。
❌ 誤り。左麻痺なら舌は左へ偏位する。正しくは本例の舌は右へ偏位しており、右舌下神経の麻痺である。
4. 右舌下神経
✅ 正しい(=正答)。舌は麻痺側(右)へ偏位する。
✅ 正しい(=正答)。舌は麻痺側(右)へ偏位する。
5. 左舌咽神経
❌ 誤り。舌咽神経は舌後1/3の知覚・味覚で、舌の運動は支配しない。正しくは舌の運動は舌下神経が支配する。
❌ 誤り。舌咽神経は舌後1/3の知覚・味覚で、舌の運動は支配しない。正しくは舌の運動は舌下神経が支配する。
【試験対策ポイント】
舌下神経は舌の運動を支配する。一側麻痺では、挺舌時に健側のオトガイ舌筋が優位に働くため、舌は麻痺側へ偏位する(「舌は患側を向く」)。麻痺側には萎縮や線維束攣縮もみられる。知覚・味覚の舌神経・舌咽神経とは役割が異なる。偏位の向き=麻痺側、と覚える。
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