第27回 言語聴覚士国家試験 第104問
神経系第27回
交感神経の作用はどれか。
- 1.縮瞳
- 2.心拍数の増加 ✓
- 3.腸管蠕動運動の亢進
- 4.気管支平滑筋の収縮
- 5.グリコーゲン合成の亢進
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 心拍数の増加
交感神経は「闘争・逃走反応」を担当し、心臓の活動を促進します。ノルエピネフリンがβ1受容体に作用することで、心拍数・心収縮力が増加します。これは身体が緊急時に対応するための機構です。
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【各選択肢の解説】
1. 縮瞳
❌ 誤り。交感神経は散瞳を引き起こします。瞳孔散大筋(虹彩放射筋)はα1受容体を持ち、交感神経刺激により散瞳します。縮瞳は副交感神経(動眼神経)による瞳孔括約筋の収縮です。
2. 心拍数の増加
✅ 正しい。交感神経は心臓のβ1受容体を刺激して、心拍数および心収縮力を増加させます。これは交感神経の典型的な作用であり、試験で頻出の知識です。
3. 腸管蠕動運動の亢進
❌ 誤り。交感神経は腸管蠕動を抑制します。副交感神経(迷走神経)が腸管蠕動を亢進します。交感神経は消化活動を抑える一方、副交感神経は「休息・消化」モードを促進します。
4. 気管支平滑筋の収縮
❌ 誤り。交感神経は気管支平滑筋のβ2受容体を刺激して弛緩(拡張)させます。気管支収縮は副交感神経(迷走神経)が担当します。喘息患者にβ2刺激薬を使用するのはこの原理です。
5. グリコーゲン合成の亢進
❌ 誤り。交感神経はグリコーゲン分解(グリコーゲノリシス)を亢進し、血糖上昇させます。グリコーゲン合成の亢進は副交感神経と関連した消化・蓄積モードです。
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【試験対策ポイント】
交感神経 vs 副交感神経(自律神経二大対立作用)
| 器官・機能 | 交感神経 | 副交感神経 |
|---|---|---|
| 瞳孔 | 散瞳(α1受容体) | 縮瞳 |
| 心拍数 | 増加(β1) | 低下 |
| 気管支 | 拡張(β2) | 収縮 |
| 腸管蠕動 | 抑制 | 亢進 |
| グリコーゲン | 分解↑ | 合成↑ |
| 膀胱 | 弛緩 | 収縮 |
| 唾液分泌 | 少量・粘調 | 多量・漿液性 |
交感神経の記憶法:「戦う・逃げる準備」
→心拍増加・血圧上昇・瞳孔散大・消化抑制・血糖上昇
副交感神経の記憶法:「休む・食べる」
→消化活動促進・蠕動亢進・グリコーゲン合成