第17回 言語聴覚士国家試験 第186問
内科学第17回
血液検査で栄養状態の指標とならないのはどれか。
- 1.CRP ✓
- 2.アルブミン
- 3.ヘモグロビン
- 4.血 糖
- 5.コレステロール
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — CRP
CRPは急性反応物質(Acute Phase Reactant)であり、栄養状態を反映するのではなく、炎症や感染の程度を示す検査値です。一方、アルブミン・ヘモグロビン・血糖・コレステロールはいずれも栄養状態を評価する際に重要な指標となります。
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【各選択肢の解説】
1. CRP
❌ 栄養状態の指標ではない。C反応性蛋白は急性期反応物質で、感染症・炎症・組織損傷時に上昇する。炎症反応の程度を示すもので、栄養学的評価には直結しません。
2. アルブミン
✅ 栄養状態の指標。血清アルブミンは肝臓で合成され、栄養状態(特にタンパク質摂取)を反映します。半減期が20日程度で中期的栄養評価に用いられます。
3. ヘモグロビン
✅ 栄養状態の指標。貧血の程度から鉄分やビタミンB12・葉酸などの栄養状態を推測できます。栄養不良時には低下傾向を示します。
4. 血糖
✅ 栄養状態の指標。血糖値は炭水化物摂取や全体的なエネルギー栄養状態を反映し、栄養評価では欠かせない項目です。
5. コレステロール
✅ 栄養状態の指標。総コレステロールは栄養不良時に低下し、特にタンパク質摂取不足で著しく低下します。栄養スクリーニングの重要な指標です。
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【試験対策ポイント】
栄養状態の指標(よく出る検査値)
| 項目 | 評価対象 | 半減期 | 備考 |
|---|---|---|---|
| アルブミン | 蛋白質栄養 | 20日 | 急性変化に反応しにくい |
| プレアルブミン | 蛋白質栄養 | 2~3日 | より短期的評価 |
| ヘモグロビン | 鉄・ビタミンB12・葉酸 | 120日 | RBC産生能を反映 |
| 総蛋白 | 蛋白質栄養 | 数日~数週 | 広く評価 |
| 血糖 | 炭水化物・エネルギー | 数時間 | 短期的評価 |
| コレステロール | 脂質・全般栄養 | 数日~1週 | 栄養不良で低下 |
| CRP | **炎症・感染** | **数時間~数日** | **栄養指標ではない** |
キーワード
- CRP=炎症・感染のマーカー(感染症、悪性腫瘍、心筋梗塞でも上昇)
- 栄養状態評価には「蛋白質関連」「エネルギー関連」「微量栄養素関連」の複合評価が重要
- 言語聴覚士は嚥下・栄養管理が関連するため、このような検査値の読み方が求められます