第17回 言語聴覚士国家試験 第39問
音響学第17回
アンチホルマントと無関係な音波の性質はどれか。
- 1.反射
- 2.干渉
- 3.回析 ✓
- 4.共鳴
- 5.反共鳴
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 回析
アンチホルマント(反共鳴)は、音波の干渉・反射・共鳴・反共鳴といった複合的な物理現象によって形成されます。一方、回析(回折)は音波が障害物の周辺に広がる現象で、ホルマント・アンチホルマント形成には直接的な寄与がなく、無関係です。
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【各選択肢の解説】
1. 反射
✅ 正しい。声道内の壁面での音波反射により、定在波が形成されアンチホルマント周波数が決定される重要な要素です。
2. 干渉
✅ 正しい。反射波と入射波の干渉により、特定周波数が強調(ホルマント)または減衰(アンチホルマント)されます。
3. 回析
❌ 誤り。回析は音波が障害物の縁で曲がって進む現象で、ホルマント・アンチホルマント形成には関与しません。ホルマント形成メカニズムと無関係です。
4. 共鳴
✅ 正しい。声道が特定周波数で共鳴することにより、ホルマント周波数が決定されます。
5. 反共鳴
✅ 正しい。反共鳴(反音響)はアンチホルマントの別名であり、そのものです。口腔部の狭窄により特定周波数の共鳴が妨げられ、出力が減少します。
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【試験対策ポイント】
アンチホルマント形成のメカニズム
| 現象 | 機能 | アンチホルマントとの関係 |
|---|---|---|
| 反射 | 音波が声道壁で反射 | 直接関与(定在波形成) |
| 干渉 | 反射波と入射波が干渉 | 直接関与(周波数選別) |
| 共鳴 | 声道共鳴周波数の強調 | 直接関与(ホルマント決定) |
| 反共鳴 | 共鳴の抑制 | 直接関与(アンチホルマント本体) |
| 回析 | 音波が障害物周辺に広がる | 無関係(ホルマント形成に寄与しない) |
キーワード:
- アンチホルマント=反共鳴(狭窄部により特定周波数が減衰)
- 回析は「音波の波動性」を示すが、声道内共鳴系とは無関係