第17回 言語聴覚士国家試験 第40問
音響学第17回
男性地声発声における声門音源波形の周波数スペクトル特性の近似値[dB/oct]として適切なのはどれか。
- 1.-24
- 2.-12 ✓
- 3.0
- 4.+12
- 5.+24
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — -12
男性地声発声における声門音源波形は、周波数が上昇するにつれてエネルギーが減少する特性を持っており、その周波数スペクトル特性は約-12 dB/octで近似されます。これは音響学的に「-12 dB/octの傾き」として標準化されている基本的な知識です。
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【各選択肢の解説】
1. -24
❌ 誤り。-24 dB/octは傾斜が急すぎます。これは空気伝播音の吸収や特定の共鳴特性を示す値であり、声門音源自体のスペクトル傾斜ではありません。
2. -12
✅ 正しい。男性地声発声の声門音源波形は、周波数が1オクターブ上昇するごとにエネルギーが約12 dB減少するという特性を持ちます。これは音響音声学における標準的な近似値です。
3. 0
❌ 誤り。傾斜が0 dB/octは、全周波数帯域でエネルギーが一定であることを意味します。実際の声門音源は高周波ほどエネルギーが低くなるため、この値は適切ではありません。
4. +12
❌ 誤り。正の値は周波数上昇に伴うエネルギー増加を示しますが、声門音源は逆に高周波でエネルギーが減衰するため、符号が反対です。
5. +24
❌ 誤り。同様に正の傾斜は実際の声門音源波形の特性と矛盾しており、さらに傾斜の大きさも過度です。
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【試験対策ポイント】
声門音源波形のスペクトル特性(男性地声)
周波数1オクターブ上昇当たりのエネルギー低下:-12 dB/oct
→ 低周波ほどエネルギーが大きく、高周波ほどエネルギーが小さい
dB/octの符号の意味
- 負の値(-12, -24):周波数上昇でエネルギー減少(減衰)
- 正の値(+12, +24):周波数上昇でエネルギー増加(強調)
- 0:周波数帯全体で一定エネルギー
他の発声の特性との比較
女性・小児:男性より高周波を含むが、基本的な-12 dB/octの傾斜は同じ
ファルセット:-6 dB/octで傾斜が緩い場合がある