第17回 言語聴覚士国家試験 第44問
言語学第17回
可能形として用いることができないのはどれか。
- 1.乗れる
- 2.取れる
- 3.立てる
- 4.見える ✓
- 5.会える
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 見える
可能形は「~ることができる」で表現できる形ですが、「見える」は元々視覚的な知覚を表す動詞であり、可能性を表す用法ではなく知覚を表す用法のため、可能形として機能しません。「見える」は「見ることができる」とは異なり、受動的な知覚現象を示しています。
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【各選択肢の解説】
1. 乗れる
✅ 正しい。「乗る」の可能形。「バスに乗れる」=「バスに乗ることができる」として可能を表現できます。
2. 取れる
✅ 正しい。「取る」の可能形。「りんごが取れる」=「りんごを取ることができる」として可能を表現できます。
3. 立てる
✅ 正しい。「立つ」の可能形。「子どもが立てる」=「子どもが立つことができる」として可能を表現できます。
4. 見える
❌ 誤り。「見える」は可能形ではなく、視覚的知覚を表す独立した動詞です。「虹が見える」は「虹を見ることができる」の意味ではなく、「虹が視界に入っている」という受動的な知覚現象を表します。「見える」は形態的には「見+える」に見えますが、意味的には可能形ではなく別の語彙です。
5. 会える
✅ 正しい。「会う」の可能形。「友人に会える」=「友人に会うことができる」として可能を表現できます。
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【試験対策ポイント】
可能形の判定基準
| 判定項目 | ポイント |
|---|---|
| 「~ることができる」で言い換え可能か | 可能形の本質的特徴 |
| 能動的な行為を表すか | 受動的知覚は可能形ではない |
| 自動詞・他動詞の活用か | 五段・一段・カ行変格など |
重要な区別
- 「見える」:知覚動詞(受動的)→ 可能形ではない
- 「見られる」:「見る」の可能形(能動的)→ 可能形である
言語学の頻出問題パターン
- 形態的に「~える」「~ける」に見えても、意味的に可能形でない場合がある
- 「できる」の二語文と一語形(可能形)の区別が重要
- 知覚動詞(見える・聞こえる・感じる)と可能形の混同に注意