第17回 言語聴覚士国家試験 第45問
言語学第17回
複合動詞はどれか。
- 1.汗ばむ
- 2.寒がる
- 3.春めく
- 4.気づく ✓
- 5.大人ぶる
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 気づく
複合動詞とは、2つ以上の動詞が結合して1つの動詞として機能する構造です。「気づく」は「気(き)」+「づく」という2つの動詞要素が結合したもので、単一の形態素からなる派生動詞ではなく、複数の動詞成分を含む典型的な複合動詞です。
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【各選択肢の解説】
1. 汗ばむ
❌ 誤り。「汗(あせ)」+「ばむ」の構造ですが、「ばむ」は接尾辞(派生接尾辞)であり、独立した動詞ではありません。これは派生動詞(形態的派生)に分類されます。
2. 寒がる
❌ 誤り。「寒(さむ)」+「がる」の構造で、「がる」は接尾辞です。形容詞から他動詞を派生させる派生接尾辞であり、複合動詞ではなく派生動詞です。
3. 春めく
❌ 誤り。「春(はる)」+「めく」の構造で、「めく」は接尾辞です。名詞に付加して「~のような様子になる」という意味の派生接尾辞であり、複合動詞ではありません。
4. 気づく
✅ 正しい。「気(き)」+「づく」という2つの動詞要素が組み合わさったもので、複合動詞です。両要素がいずれも独立性を持つ動詞成分であり、結合して新たな意味の複合動詞を形成します。
5. 大人ぶる
❌ 誤り。「大人(おとな)」+「ぶる」の構造で、「ぶる」は接尾辞です。名詞に付加して「~のふりをする」という意味の派生接尾辞であり、複合動詞ではなく派生動詞です。
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【試験対策ポイント】
| 動詞形成方法 | 定義 | 例 |
|---|---|---|
| 複合動詞 | 2つ以上の動詞成分が結合 | 気づく、見守る、飲み尽くす |
| 派生動詞(接尾辞型) | 形態素+派生接尾辞 | 汗ばむ、寒がる、春めく、大人ぶる |
| 単純動詞 | 1つの形態素 | 走る、食べる、見る |
キーワード:
- 複合動詞:複数の動詞成分の結合(両成分が独立した動詞性を持つ)
- 派生動詞:形態素+接尾辞(「ばむ」「がる」「めく」「ぶる」など)
- 接尾辞の特徴:独立では動詞として成立しない、接尾辞化した形態素である
紛らわしい点:「汗ばむ」と「気づく」の区別が重要。「ばむ」と「づく」が接尾辞か動詞成分かがポイント。「づく」は「付く」という独立動詞から来た動詞成分であり、「ぶる」「ばむ」などの接尾辞とは異なります。