第18回 言語聴覚士国家試験 第120問
聴覚系第18回
図の1~5の名称で誤っているのはどれか。
【図を挿入】
- 1.耳小骨
- 2.鼓膜
- 3.前庭水管 ✓
- 4.半規管
- 5.聴神経
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 前庭水管
前庭水管(vestibular aqueduct)は内耳の構造ですが、図の指し示す位置(中耳または外耳)に存在しない解剖学的誤りです。試験問題の図では、中耳または外耳領域の構造が指されており、前庭水管はそこには位置しません。
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【各選択肢の解説】
1. 耳小骨
✅ 正しい。中耳に存在するツチ骨・キヌタ骨・アブミ骨の総称で、図に示される位置に該当します。
2. 鼓膜
✅ 正しい。外耳道と中耳の境界に位置する膜構造で、図に示される位置に該当します。
3. 前庭水管
❌ 誤り。前庭水管は内耳(側頭骨岩部内部)に存在する細い導管で、内リンパ嚢につながります。中耳や外耳の構造ではないため、図の指し示す領域に存在しません。これが誤った名称です。
4. 半規管
✅ 正しい。内耳に存在する前・後・外側の3つの半規管で、回転覚受容器です。図に示される位置に該当します。
5. 聴神経
✅ 正しい。内耳から脳へ向かう第VIII脳神経(前庭蝸牛神経)の一部で、図に示される位置に該当します。
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【試験対策ポイント】
内耳と中耳の重要構造の位置関係:
| 領域 | 主要構造 | 機能 |
|---|---|---|
| 外耳 | 耳介・外耳道・鼓膜 | 音波を集め、鼓膜まで導く |
| 中耳 | 耳小骨(ツチ・キヌタ・アブミ) | 音振動を内耳へ伝導 |
| 内耳 | 蝸牛・前庭・半規管 | 聴覚・前庭覚受容 |
| 内耳内部 | 前庭水管・内リンパ嚢 | 内リンパ液ルート |
前庭水管の位置と臨床意義:
- 位置:側頭骨岩部内部→内耳蝸牛から脳硬膜外へ
- 臨床:拡大症は進行性感音難聴の原因(NHS通過後の検査対象)
- 図問題での誤答回避法:「図に示された位置に実際に存在するか」を確認する