STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第18回 言語聴覚士国家試験 第137問

音声学第18回
音韻論的にみて1音節中に含まれるモーラの最大数はどれか。
  1. 1.1
  2. 2.2
  3. 3.3 ✓
  4. 4.4
  5. 5.5

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 3 日本語の音韻体系では、1音節が複数のモーラで構成されます。最大モーラ数は「子音+母音+子音」という構造で3モーラとなります。例えば「きっぷ」の「きっ」は「ki」(1モーラ)+「Q」(促音の1モーラ)で2モーラ、「ぷ」は「pu」(1モーラ)ですが、音節としての「きっぷ」全体を見ると、1音節中に収まるのは最大3モーラです。 --- 【各選択肢の解説】 1. 1 ❌ 誤り。日本語では1モーラ=1音節と考えられることもありますが、実際には1音節が複数のモーラで構成される場合があります。促音や撥音を含む音節は複数モーラになります。 2. 2 ❌ 誤り。2モーラで構成される音節も存在しますが、これは最大値ではありません。促音や撥音、さらに他の音要素が組み合わさることで、より多くのモーラが1音節に含まれる可能性があります。 3. 3 ✅ 正しい。1音節中に含まれるモーラの最大数は3です。例えば「きっぷ」という語は複数音節で構成されていますが、モーラ単位では「ki-Q-pu」(3モーラ)。1音節内での最大構成は「子音+母音+子音」という音韻構造により3モーラとなります。 4. 4 ❌ 誤り。日本語の音節体系では、1音節内に4モーラ以上が含まれることはありません。これを超えるとすでに複数音節に分かれています。 5. 5 ❌ 誤り。5モーラは1音節の容量を大きく超えており、日本語音韻体系では1音節内に含まれません。 --- 【試験対策ポイント】 モーラと音節の関係(日本語) | 概念 | 定義 | 例 | |---|---|---| | モーラ | 音韻上の時間単位(拍) | 「か」=1モーラ、「かった」=3モーラ | | 音節 | 1つの開いた音声単位 | 「かった」=2音節(か・った) | | 促音(Q) | 1モーラ分の重さを持つ | 「きった」の「っ」=1モーラ | | 撥音(N) | 1モーラ分の重さを持つ | 「かんしゃ」の「ん」=1モーラ | | 長音 | 母音の延長で1モーラ増加 | 「おう」=2モーラ、「おー」=2モーラ | 1音節内のモーラ構成パターン - 最少:1モーラ(「あ」「か」など) - 2モーラ:「きく」「ちゃ」「きゅ」など子音+母音の標準形 - 最大3モーラ:「きっぷ」の「きっ」=ki+Q(2モーラ)が1音節、あるいは特殊音韻配列 日本語では「子音+母音」が基本音節で、促音・撥音・長音がそれぞれ1モーラを加算する重要な知識です。
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