STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第18回 言語聴覚士国家試験 第178問

機能性構音障害第18回
構音の獲得か遅いのはどれか。
  1. 1.[p]
  2. 2.[d]
  3. 3.[m]
  4. 4.[k]
  5. 5.[r] ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — [r] 日本語の音韻獲得において、[r]は習得が最も遅い音です。一般的に[r]の習得年齢は3歳半~4歳以降とされており、他の選択肢よりも明らかに遅延します。これは音韻体系上、[r]が調音位置・調音様式ともに複雑であり、舌尖の位置制御が困難なためです。 --- 【各選択肢の解説】 1. [p] ✅ 正しい習得時期。[p]は両唇閉鎖音で、調音が単純かつ視覚的に確認しやすく、1歳6ヶ月~2歳で習得される早期音です。 2. [d] ✅ 正しい習得時期。[d]は歯茎音で、舌の位置制御も比較的容易であり、2歳前後で習得される標準的な音です。 3. [m] ✅ 正しい習得時期。[m]は鼻音で調音が単純であり、生後6ヶ月~1歳で既に産出が見られ、最初期に習得される音の一つです。 4. [k] ✅ 正しい習得時期。[k]は軟口蓋閉鎖音で、やや複雑ですが1歳半~2歳で習得される比較的早期音です。 5. [r] ❌ 習得が最も遅い音。[r]は舌尖が歯茎に接触せず、微妙な位置制御が必要とされ、3歳半~4歳以降の習得が標準的です。機能性構音障害の相談でも[r]の習得遅延は最も頻繁に認められます。 --- 【試験対策ポイント】 日本語の音韻習得年齢(一般的な目安) | 習得時期 | 音韻例 | |---|---| | 6ヶ月~1歳 | [m]、[b]、[w] | | 1歳~1歳6ヶ月 | [p]、[t]、[n] | | 1歳6ヶ月~2歳 | [k]、[g]、[d]、[z] | | 2歳~2歳6ヶ月 | [s]、[sh]、[ch]、[j]、[f]、[v] | | 2歳6ヶ月~3歳 | [ts]、[dz] | | 3歳~3歳6ヶ月 | [y]、[n]、その他複合音 | | 3歳6ヶ月~4歳以降 | [r]、[l] | 重要な否定知識:「調音が複雑=必ず遅延」ではなく、[r]と[l]は特に習得が遅い。一側性唇顎口蓋裂でも[r]は最難関音。 試験頻出パターン: - [r]習得遅延は「機能性構音障害」の典型例 - 3歳6ヶ月健診で[r]未習得=異常ではなく正常範囲内 - 4歳でも[r]が習得されない場合に初めて指導・訓練の対象となる場合がある
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