第27回 言語聴覚士国家試験 第80問
機能性構音障害第27回
口蓋裂言語検査(2007年)の評価項目でないのはどれか。
- 1.開鼻声
- 2.鼻渋面
- 3.軟口蓋の動き
- 4.ブローイング
- 5.Oral diadochokinesis ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — Oral diadochokinesis
口蓋裂言語検査(2007年)は、口蓋裂患者の言語機能を評価するために開発された検査法であり、開鼻声、鼻渋面、軟口蓋の動き、ブローイングなどの鼻咽腔閉鎖機能に関連した項目を中心に構成されています。一方、Oral diadochokinesis(口腔二点交互運動)は、舌や唇などの口腔器官の器質的可動性を評価する項目であり、この検査の評価項目には含まれていません。
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【各選択肢の解説】
1. 開鼻声
✅ 正しい。口蓋裂患者で最も特徴的な症状であり、鼻咽腔閉鎖不全による気流の鼻腔への逆流を聴覚的に評価する重要な項目です。
2. 鼻渋面
✅ 正しい。鼻咽腔閉鎖時に鼻翼の過剰な動き(鼻翼が広がる)を指す症状で、口蓋裂言語検査で評価される項目です。
3. 軟口蓋の動き
✅ 正しい。視診や動的検査(「あ」発声時の軟口蓋の挙上運動)により、鼻咽腔閉鎖機能の核となる軟口蓋の機能を評価します。
4. ブローイング
✅ 正しい。口腔内圧の産生能力を評価する検査項目であり、鼻咽腔閉鎖機能の評価に用いられます。患者が「ふ」と音を出す際の気流制御を観察できます。
5. Oral diadochokinesis
❌ 誤り。この項目は口腔器官の快速反復運動能を評価するもので、口蓋裂言語検査の主要な評価項目ではありません。むしろ運動障害性構音障害や小脳性運動失調などの評価に用いられます。
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【試験対策ポイント】
口蓋裂言語検査(2007年) の主要評価項目
| 評価領域 | 具体的項目 |
|---|---|
| 聴覚的評価 | 開鼻声(nasality) |
| 視覚的評価 | 鼻渋面、軟口蓋の動き、鼻翼の動き |
| 機能検査 | ブローイング、気流検査 |
| **除外項目** | **Oral diadochokinesis** |
キーポイント:
- 口蓋裂言語検査は「鼻咽腔閉鎖機能」の評価に特化
- Diadochokinesis評価は「構音運動の速度・規則性」を見るもので、異なる検査体系
- 口蓋裂患者では素因として軟口蓋麻痺を伴うことはなく、むしろ器質的欠損による鼻咽腔閉鎖不全が問題
- 術前術後で本検査項目を用いて改善度を評価することが多い