第28回 言語聴覚士国家試験 第177問
機能性構音障害第28回
構音障害と検査語との組合せで誤っているのはどれか。
- 1.口蓋化構音 - 韓国 ✓
- 2.側音化構音 - イギリス
- 3.鼻咽腔構音 - スイス
- 4.声門破裂音 - バチカン市国
- 5.咽喉頭摩擦音 - セーシェル
正答:1番
解説
# 第28回 第177問 解説
■ 正答:1番 — 口蓋化構音 - 韓国
この問題は「構音障害の検査時に用いる検査語(被検語)」の組合せを問う問題です。検査語は、その異常構音が出現しやすい音(ターゲット音)を含む語が選ばれます。口蓋化構音の検査には、歯茎音である/s/や/ts/を含む語が用いられるため、「韓国(カンコク)」ではなく、サ行・タ行を含む語(例:「きしゃ」「つくし」など)が適切です。
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【各選択肢の解説】
1. 口蓋化構音 - 韓国
❌ 誤り。口蓋化構音は、舌尖を用いる歯茎音(/s/、/ts/、/t/など)が舌背と口蓋の接触による音に置換される異常構音です。検査語にはサ行・タ行・ツを含む語を用います。「韓国(カンコク)」にはターゲット音が含まれず、検査語として不適切です。
2. 側音化構音 - イギリス
✅ 正しい。側音化構音はイ段音(/∫i/、/t∫i/、/dʒi/など)やシャ行で生じやすい異常構音で、呼気が舌の側方から漏れる歪みです。「イギリス」はイ段音を多く含み、検査語として適切です。
3. 鼻咽腔構音 - スイス
✅ 正しい。鼻咽腔構音は/s/などの摩擦音で鼻咽腔を狭めて鼻漏出性の摩擦音を生じる異常構音です。「スイス」は/s/を含み、検査語として適切です。
4. 声門破裂音 - バチカン市国
✅ 正しい。声門破裂音は破裂音(/p/、/t/、/k/など)が声門閉鎖による破裂で置換される異常構音です。「バチカン市国」は破裂音を多数含み、検査語として適切です。
5. 咽喉頭摩擦音 - セーシェル
✅ 正しい。咽喉頭摩擦音は摩擦音(/s/、/∫/など)が咽頭・喉頭部での摩擦で置換される異常構音です。「セーシェル」は/s/・/∫/を含み、検査語として適切です。
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【試験対策ポイント】
**異常構音と検査語(ターゲット音)の対応**を覚えることがポイントです。
| 異常構音 | ターゲット音 | 検査語の例 |
|---|---|---|
| **口蓋化構音** | 歯茎音(サ行・タ行・ツ) | きしゃ、つくし、せんせい |
| **側音化構音** | イ段音・シャ行 | イギリス、しちじ |
| **鼻咽腔構音** | 摩擦音/s/ | スイス、スシ |
| **声門破裂音** | 破裂音/p/・/t/・/k/ | バチカン市国、パトカー |
| **咽喉頭摩擦音** | 摩擦音/s/・/∫/ | セーシェル、シーソー |
覚え方のコツは「異常構音で歪みやすい音=ターゲット音を多く含む語が検査語になる」という原則です。口蓋化構音=**歯茎音の歪み**なので、母音と鼻音・破裂音のみで構成される「韓国」は不適切、と判断できます。機能性構音障害の検査語選択は国試頻出であり、**「異常構音の種類→障害される音→検査語」の流れ**を必ずセットで整理しておきましょう。