第18回 言語聴覚士国家試験 第181問
機能性構音障害第18回
知的発達に問題がない4歳の男児。主訴は「ことばか鼻に抜ける」。「ラッパが吹けない」。検査として優先順位か低いのはどれか。
- 1.構音検査
- 2.言語発達検査
- 3.発声機能検査 ✓
- 4.口腔内視診
- 5.ブローイング検査
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 発声機能検査
本症例は4歳の知的発達正常児で、「鼻音化」と「ラッパが吹けない」という訴えから、開鼻声と口唇閉鎖不全が疑われます。機能性構音障害の診断・評価には構音検査、言語発達検査、口腔内視診、ブローイング検査が必須ですが、発声機能検査(喉頭内視鏡検査など)は開鼻声の原因が器質的障害(喉頭病変)かどうかを判断する検査であり、この症例では優先度が低いと判断されます。
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【各選択肢の解説】
1. 構音検査
❌ 優先順位が低くない。機能性構音障害の診断に必須。どの音が鼻音化しているか、置換・歪みがあるかを把握し、治療方針を決定するため最優先事項です。
2. 言語発達検査
❌ 優先順位が低くない。問題文に「知的発達に問題がない」とありますが、4歳時点での言語発達水準を客観的に評価することで、構音障害が純粋な機能的問題か、言語発達遅滞を伴うかを鑑別する必要があります。
3. 発声機能検査
✅ 正しい。喉頭内視鏡検査などの発声機能検査は、開鼻声が喉頭病変(ポリープ・肉芽腫など)に由来するかを判断する検査です。本症例は「鼻音化」「ラッパが吹けない」という訴えから軟口蓋機能不全(構音器官の機能的問題)が強く疑われ、喉頭病変の可能性は低いため優先度が低いと考えられます。
4. 口腔内視診
❌ 優先順位が低くない。開鼻声の原因となる構音器官の器質的異常(口蓋裂の不完全型、軟口蓋の短縮など)を除外するため必須の検査です。
5. ブローイング検査
❌ 優先順位が低くない。「ラッパが吹けない」という訴えに直結し、口唇閉鎖機能と呼気圧の評価ができます。機能性構音障害の機能評価として優先度が高いです。
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【試験対策ポイント】
構音障害の診断順序:
| 検査項目 | 目的 | 機能性構音障害での優先度 |
|---|---|---|
| 構音検査 | どの音が問題か特定 | ★★★必須 |
| 言語発達検査 | 言語全体の発達水準評価 | ★★★必須 |
| 口腔内視診 | 器質的異常の除外 | ★★★必須 |
| ブローイング検査 | 呼気圧・口唇機能評価 | ★★★優先度高 |
| 発声機能検査(喉頭内視鏡) | 喉頭病変の有無判定 | ★☆☆優先度低い |
開鼻声(鼻音化)の原因鑑別:
・軟口蓋機能不全(最多)→ブローイング検査で判明
・口蓋裂(完全型・不完全型)→口腔内視診で判明
・喉頭病変(稀)→発声機能検査で判明
4歳児の発達段階:
・知的発達が正常なら構音発達も進行中。言語発達検査で齢相相応か確認が必須
・機能性構音障害の診断に喉頭内視鏡は「器質的除外」の検査。臨床的に軟口蓋機能不全が強く疑われる場合は優先度低