第18回 言語聴覚士国家試験 第182問
運動障害性構音障害第18回
誤っている組合せはどれか。
- 1.球麻痺 ― 弛緩性構音障害
- 2.偽(仮)性球麻痺 ― 痙性構音障害
- 3.小脳萎縮 ― 失調性構音障害
- 4.筋萎縮性側索硬化症 ― 混合性構音障害
- 5.パーキンソン病 ― 運動過多性構音障害 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — パーキンソン病 ― 運動過多性構音障害
パーキンソン病は錐体外路系の障害であり、運動低下性構音障害に分類されます。運動過多性構音障害(例:舞踏病)ではなく、むしろ音声が単調で加速現象を呈する特徴があります。
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【各選択肢の解説】
1. 球麻痺 ― 弛緩性構音障害
✅ 正しい。球麻痺は下位運動ニューロン障害(脳神経核・末梢神経障害)であり、弛緩性構音障害の典型例です。開鼻声・気息性嗄声・口唇音の歪みが特徴です。
2. 偽(仮)性球麻痺 ― 痙性構音障害
✅ 正しい。偽性球麻痺は両側錐体路障害であり、痙性構音障害に分類されます。努力性嗄声・痙性鼻声・音声の歪みが見られます。
3. 小脳萎縮 ― 失調性構音障害
✅ 正しい。小脳障害により失調性構音障害が生じます。特徴は断綴性発話(スキャニングスピーチ)・語彙間の不均等なポーズです。
4. 筋萎縮性側索硬化症(ALS) ― 混合性構音障害
✅ 正しい。ALSは上位運動ニューロン障害と下位運動ニューロン障害を同時に呈するため、痙性と弛緩性の両特徴を持つ混合性構音障害となります。
5. パーキンソン病 ― 運動過多性構音障害
❌ 誤り。パーキンソン病は錐体外路系の障害であり、運動低下性構音障害に分類されます。運動過多性構音障害(舞踏病など)ではなく、むしろ運動が減少し単調・加速現象が特徴です。
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【試験対策ポイント】
Mayo分類の5タイプと疾患の対応
| 障害部位 | 構音障害タイプ | 特徴 | 代表疾患 |
|---|---|---|---|
| 両側錐体路 | 痙性 | 努力性嗄声、棒読み | 偽性球麻痺 |
| 下位運動ニューロン | 弛緩性 | 開鼻声、気息性嗄声 | 球麻痺 |
| 小脳 | 失調性 | 断綴性発話、スキャニング | 小脳萎縮 |
| 錐体外路 | 運動低下性 | 単調、加速現象 | パーキンソン病 |
| 上+下位運動ニューロン | 混合性 | 痙性+弛緩性 | ALS |
頻出の誤解:
- パーキンソン病は「運動低下性」(運動過多ではない)
- 運動過多性は舞踏病など=錐体外路の過活動
- 偽性球麻痺は「両側」錐体路障害がポイント