第18回 言語聴覚士国家試験 第2問
リハ医学第18回
リハビリテーションを中止する場合はどれか。
- 1.収縮期血圧120 mmHg
- 2.拡張期血圧60mmHg
- 3.脈拍数35/分 ✓
- 4.体温36.2°C
- 5.血中酸素飽和度99%
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — 脈拍数35/分
リハビリテーション実施中の患者の安全管理において、脈拍数35/分は著しく低い徐脈であり、リハビリテーション中止の適応となります。健常成人の安静時脈拍は60~100/分が正常範囲であり、35/分は運動誘発性の異常徐脈や重篤な不整脈の可能性があり、そのまま運動を継続すると心停止に至る危険があるため中止の対象となります。
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【各選択肢の解説】
1. 収縮期血圧120 mmHg
✅ 正しい(中止対象ではない)。収縮期血圧120 mmHgは正常~やや高めの範囲であり、リハビリテーション中止の基準には達していません。リハビリテーション中止の基準は通常、収縮期血圧180 mmHg以上が目安とされています。
2. 拡張期血圧60 mmHg
✅ 正しい(中止対象ではない)。拡張期血圧60 mmHgは正常範囲内(60~90 mmHg)であり、リハビリテーション継続に問題はありません。脳灌流圧の観点からも閾値に達していません。
3. 脈拍数35/分
❌ 誤り(中止対象)。脈拍数35/分は明らかな徐脈であり、リハビリテーション中止の適応です。運動中の異常徐脈は不整脈や心機能低下の危険信号であり、心停止のリスクがあります。
4. 体温36.2°C
✅ 正しい(中止対象ではない)。体温36.2°Cは正常範囲内(36.0~37.0°C)であり、リハビリテーション中止の対象ではありません。発熱(通常38.0°C以上)時に中止が検討されます。
5. 血中酸素飽和度99%
✅ 正しい(中止対象ではない)。血中酸素飽和度99%は正常範囲内(95%以上が目安)であり、むしろ良好な酸素化状態を示しています。低酸素血症(SpO2 90%以下)時に中止が検討されます。
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【試験対策ポイント】
| 項目 | 正常範囲 | 中止基準 |
|---|---|---|
| 脈拍 | 60~100/分 | 30/分以下、120/分以上 |
| 収縮期血圧 | 120未満mmHg | 180 mmHg以上 |
| 拡張期血圧 | 80未満mmHg | 110 mmHg以上 |
| 体温 | 36~37°C | 38°C以上(発熱) |
| SpO₂ | 95%以上 | 90%以下 |
| RPE(自覚的運動強度) | — | 14以上 |
【リハビリテーション中止の兆候】
- 著しい徐脈・頻脈
- 血圧異常上昇
- 胸痛・激しい息切れ
- めまい・意識混濁
- 発熱(感染症の可能性)
- 低酸素血症