STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第123問

神経系第19回
動眼神経の機能はどれか。
  1. 1.涙を分泌させる。
  2. 2.眼球を外側に回す。
  3. 3.瞼を閉じる。
  4. 4.瞳孔を縮める。 ✓
  5. 5.角膜の知覚を司る。

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 瞳孔を縮める。 動眼神経(脳神経III)は眼球運動と瞳孔調節を担当します。副交感神経線維を含み、毛様体神経節を経由して瞳孔括約筋に指令を送り、瞳孔を縮小させます。これは瞳孔反射(対光反射)の求心路として機能します。 --- 【各選択肢の解説】 1. 涙を分泌させる。 ❌ 誤り。涙の分泌は顔面神経(脳神経VII)の副交感線維が支配します。涙腺神経節を経由して涙腺を支配するのは顔面神経です。 2. 眼球を外側に回す。 ❌ 誤り。眼球を外側(側方)に回すのは外転神経(脳神経VI)が支配する外直筋の機能です。動眼神経は内直筋・上直筋・下直筋・下斜筋を支配し、内側・上方・下方への運動を行います。 3. 瞼を閉じる。 ❌ 誤り。瞼を閉じる動作は顔面神経(脳神経VII)が支配する眼輪筋の機能です。動眼神経は瞼を開く上眼瞼挙筋を支配しますが、閉じるのではなく開く作用です。 4. 瞳孔を縮める。 ✅ 正しい。動眼神経の副交感神経線維が毛様体神経節を経由して瞳孔括約筋を支配し、瞳孔を縮小させます。対光反射時に瞳孔が縮むのはこの機能です。 5. 角膜の知覚を司る。 ❌ 誤り。角膜の知覚(感覚)は三叉神経(脳神経V)の眼神経枝が支配します。角膜反射(瞬目反射)の求心路は三叉神経で、遠心路が顔面神経(眼輪筋)です。 --- 【試験対策ポイント】 脳神経III・IV・VI(眼球運動関連)の役割区分 | 脳神経 | 名称 | 支配筋 | 運動方向 | |---|---|---|---| | III | 動眼神経 | 内直・上直・下直・下斜 | 内側・上方・下方・内下方 | | IV | 滑車神経 | 上斜筋 | 内下方への回旋 | | VI | 外転神経 | 外直筋 | 外側(側方) | 動眼神経の機能(3つ): - 眼球運動(4つの筋) - 瞳孔縮小(副交感線維→括約筋) - 瞼を開く(上眼瞼挙筋) 紛らわしい知識の整理: - 瞳孔反射の求心路=動眼神経 - 瞳孔反射の遠心路=動眼神経(副交感) - 瞼を閉じる=顔面神経(眼輪筋) - 瞼を開く=動眼神経(上眼瞼挙筋) - 角膜知覚=三叉神経V1
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