STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第20問

神経系第19回
鼻咽腔閉鎖を司る神経が出るレベルはどれか。
  1. 1.間脳
  2. 2.中脳
  3. 3.
  4. 4.延髄 ✓
  5. 5.頸髄

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — 延髄 鼻咽腔閉鎖(軟口蓋の挙上)を司る副神経(迷走神経副核)は延髄に位置します。副神経は頭蓋神経Ⅺ番で、その核は延髄下部に存在し、軟口蓋挙上筋(咽頭咨頭筋など)を支配します。これは嚥下・構音時に重要な機能です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 間脳 ❌ 誤り。間脳は視床・視床下部などを含む脳の部位ですが、鼻咽腔閉鎖の運動核は存在しません。視覚・内分泌調整などが主機能です。 2. 中脳 ❌ 誤り。中脳には動眼神経核(Ⅲ番)・滑車神経核(Ⅳ番)などがありますが、軟口蓋運動核はありません。瞳孔散大・眼球運動が主機能です。 3. 橋 ❌ 誤り。橋には顔面神経核(Ⅶ番)・外転神経核(Ⅵ番)などがありますが、軟口蓋運動核は含まれません。橋は呼吸中枢を含みますが、鼻咽腔閉鎖は延髄です。 4. 延髄 ✅ 正しい。副神経(迷走神経副核、Ⅺ番)の核が延髄下部に位置します。この核から出た線維が咽頭咨頭筋などの軟口蓋挙上筋を支配し、鼻咽腔閉鎖(開鼻声を防ぐ機能)を実現します。 5. 頸髄 ❌ 誤り。頸髄は脊髄の最上部ですが、頭蓋神経の核は存在しません。頸髄は肩甲骨周囲の運動や感覚を処理します。 --- 【試験対策ポイント】 頭蓋神経核の脳幹部位(必出テーマ) | 脳幹レベル | 含まれる頭蓋神経核 | 主な機能 | |---|---|---| | 中脳 | Ⅲ(動眼神経)、Ⅳ(滑車神経) | 眼球運動・瞳孔散大 | | 橋 | Ⅴ(三叉神経)、Ⅵ(外転神経)、Ⅶ(顔面神経) | 咀嚼・顔面感覚・表情筋 | | 延髄 | Ⅸ(舌咽神経)、Ⅹ(迷走神経)、Ⅺ(副神経)、Ⅻ(舌下神経) | 嚥下・音声・舌運動・軟口蓋 | 鼻咽腔閉鎖に関わる神経 - 副神経(Ⅺ番)→軟口蓋挙上筋(咽頭咨頭筋)支配 - 迷走神経(Ⅹ番)→副神経と協働 - 核の位置:延髄下部(ポイント:「咽頭」機能は延髄) 開鼻声(鼻漏鼻声)が起こる場合 - 軟口蓋麻痺(副神経・迷走神経障害) - 延髄梗塞(Wallenberg症候群など) - 筋ジストロフィー等の全身疾患
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