STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第19問

呼吸系第19回
輪状披裂関節に対して外側輪状披裂筋と作用が拮抗するのはどれか。
  1. 1.甲状披裂筋
  2. 2.後輪状披裂筋 ✓
  3. 3.披裂筋
  4. 4.輪状甲状筋
  5. 5.輪状咽頭筋

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 後輪状披裂筋 外側輪状披裂筋は声帯を外転(開く)させ、後輪状披裂筋も声帯を外転させるため、一見すると同じ作用に見えます。しかし、輪状披裂関節での動きを精密に分析すると、外側輪状披裂筋は披裂軟骨を外側・前方に回転させるのに対し、後輪状披裂筋は披裂軟骨を内側・後方に回転させるため、この関節での作用は拮抗関係にあります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 甲状披裂筋 ❌ 誤り。甲状披裂筋は声帯を内転・緊張させる筋で、外側輪状披裂筋との拮抗関係は関節面が異なります。 2. 後輪状披裂筋 ✅ 正しい。外側輪状披裂筋と後輪状披裂筋はともに声帯を外転させますが、輪状披裂関節における披裂軟骨の回転方向が逆向きであり、関節面での作用が拮抗しています。 3. 披裂筋 ❌ 誤り。披裂筋(横披裂筋・斜披裂筋)は声帯を内転させる筋で、外側輪状披裂筋と異なる作用をします。 4. 輪状甲状筋 ❌ 誤り。輪状甲状筋は声帯を伸張・緊張させ、外側輪状披裂筋の作用(外転)とは独立した機能を持ちます。 5. 輪状咽頭筋 ❌ 誤り。輪状咽頭筋は咽頭の運動に関わり、声帯の動きには直接関与しない筋です。 --- 【試験対策ポイント】 内喉頭筋の作用一覧 | 筋 | 作用 | 支配神経 | |---|---|---| | 外側輪状披裂筋 | 声帯外転(開く) | 反回神経 | | 後輪状披裂筋 | 声帯外転(開く) | 反回神経 | | 披裂筋 | 声帯内転(閉じる) | 反回神経 | | 甲状披裂筋 | 声帯内転・緊張 | 反回神経 | | 輪状甲状筋 | 声帯伸張・緊張 | 上喉頭神経外枝 | 重要な鑑別ポイント - 外側輪状披裂筋と後輪状披裂筋はともに「外転作用」を持つため紛らわしい - ただし「輪状披裂関節での回転方向」が逆向きであり、関節レベルでは拮抗関係 - 声帯の見た目上の開閉だけでなく、解剖学的な関節動作を理解することが鍵 命名規則で押さえる - 「輪状×筋」=関節は「輪状披裂関節」 - 「甲状×筋」「披裂筋」=甲状披裂関節や披裂軟骨間での動き
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