STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第19回 言語聴覚士国家試験 第45問

言語学第19回
下線部が非制限的連帯節なのはどれか。
  1. 1.日本は地震が頻発する場所に位置している。
  2. 2.中国から参りました李と申します。 ✓
  3. 3.近くで窓ガラスが割れる音がした。
  4. 4.山本監督が新作を制作するという発表があった。
  5. 5.田中先生が学会でなさった発表を興味深く聞いた。

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — 中国から参りました李と申します。 非制限的関係節(非限定的関係節)は、先行詞の内容を特定・限定するのではなく、すでに確定している先行詞に対して追加情報を補足する構造です。2番の「中国から参りました」は、名前が「李」であることはすでに確定しており、その李についての補足情報として機能しているため、非制限的関係節です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 日本は地震が頻発する場所に位置している。 ❌ 誤り。「地震が頻発する」は、「場所」という先行詞を限定・特定する役割を果たしており、制限的関係節である。この節がなければ「どのような場所か」が明確でない。 2. 中国から参りました李と申します。 ✅ 正しい。「中国から参りました」は、すでに特定されている人物「李」に対する補足的な説明である。話者は李という人物がすでに確定しており、その人についての追加情報を述べている。非制限的関係節の典型例。 3. 近くで窓ガラスが割れる音がした。 ❌ 誤り。「窓ガラスが割れる」は、「音」という先行詞を限定する機能を持つ。この節によって「どのような音か」が特定されるため、制限的関係節である。 4. 山本監督が新作を制作するという発表があった。 ❌ 誤り。「新作を制作する」は、「発表」の内容を限定・特定している。この節がなければ「どのような発表か」が不明確であり、制限的関係節である。 5. 田中先生が学会でなさった発表を興味深く聞いた。 ❌ 誤り。「学会でなさった」は、複数ある可能性のある「発表」を限定・特定している。「どの発表か」を明確にするため、制限的関係節である。 --- 【試験対策ポイント】 制限的 vs 非制限的の区別基準: | 視点 | 制限的関係節 | 非制限的関係節 | |---|---|---| | 先行詞の特定 | 先行詞を「限定・特定」する | 先行詞は「すでに確定」している | | 削除時の影響 | 削除すると意味が曖昧になる | 削除しても意味は通じる | | 文脈依存性 | 文脈がなくても成立 | 文脈依存的(すでに言及済み) | | 音声的特徴 | ポーズなし | コンマに相当するポーズあり | **紛らわしい点への対処法:** - 2番で「李」という固有名詞が先行詞である点が重要。固有名詞は一意に決定されているため、さらに限定する必要がない。 - 1・3・4・5は全て普通名詞の先行詞であり、関係節によって初めて限定されるパターン。 **典型的な非制限的関係節の形式:** - 固有名詞+非制限的関係節(例:山田太郎、東大卒) - 先行詞が既知の情報+補足説明
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