第19回 言語聴覚士国家試験 第46問
言語学第19回
間接受け身文はどれか。
- 1.花子は先生からほめられた。
- 2.妹は犬にかみつかれた。
- 3.姉は駅員に呼び止められた。
- 4.太郎は友達に足を踏まれた。 ✓
- 5.弟は社長に転勤を命じられた。
正答:4番
解説
■ 正答:4番 — 太郎は友達に足を踏まれた。
間接受け身は、動作の直接的な対象(被害者)ではなく、その人に関係する物や人が被害を受けるパターンです。4番は「太郎」が直接踏まれたのではなく、太郎の「足」が踏まれており、太郎本人が間接的に被害を受けています。
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【各選択肢の解説】
1. 花子は先生からほめられた。
❌ 誤り。直接受け身です。花子が直接ほめられており、ほめられる対象が花子本人なので、間接受け身ではありません。
2. 妹は犬にかみつかれた。
❌ 誤り。直接受け身です。妹が直接かみつかれており、かみつかれる対象が妹本人です。「にかみつかれた」の「に」は動作の行為者を示す助詞です。
3. 姉は駅員に呼び止められた。
❌ 誤り。直接受け身です。姉が直接呼び止められており、呼び止められる対象が姉本人なので、動作の直接的な対象そのものです。
4. 太郎は友達に足を踏まれた。
✅ 正しい。間接受け身です。太郎本人ではなく、太郎の「足」が踏まれています。太郎が被害を受けているのは間接的で、被害者が所有する物(足)が直接の動作対象となっています。
5. 弟は社長に転勤を命じられた。
❌ 誤り。直接受け身です。弟が「転勤を命じられる」という動作の直接的な対象であり、命じられる内容は弟の転勤自体です。
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【試験対策ポイント】
直接受け身と間接受け身の区別
| 分類 | 定義 | 被害者 | 例 |
|---|---|---|---|
| 直接受け身 | 動作の対象が本人である | 本人が対象 | 花子は先生からほめられた |
| 間接受け身 | 本人に関係する物・人が被害 | 本人の所有物や立場 | 太郎は友達に足を踏まれた |
間接受け身の見分けポイント:
- 「~は~に~を~られた」の形で、本人ではない「もの」が~に入る場合
- 被害・迷惑を示す感情が含まれることが多い
- 「足を踏まれた」「荷物を盗まれた」「田中が息子を殺された」などのパターン
注意すべき選択肢:
- 5番「転勤を命じられた」は、一見すると「転勤」という物が対象のように見えるが、これは「弟が転勤することを命じられた」という意味であり、弟本人が命令の対象なので直接受け身