第19回 言語聴覚士国家試験 第6問
内科学第19回
糖尿病の合併症について誤っているのはどれか。
- 1.腎 症
- 2.網膜症
- 3.末梢神経障害
- 4.動脈硬化性疾患
- 5.血小板減少症 ✓
正答:5番
解説
■ 正答:5番 — 血小板減少症
糖尿病の三大合併症は「腎症・網膜症・神経障害」であり、さらに動脈硬化性疾患も重要な合併症です。血小板減少症は糖尿病の典型的な合併症ではなく、むしろ他の血液疾患(自己免疫疾患など)に関連します。
---
【各選択肢の解説】
1. 腎症
✅ 正しい。糖尿病の三大合併症の一つで、高血糖による糸球体基底膜の肥厚・メサンギウム増殖→蛋白尿→腎機能低下→透析導入に至る。糖尿病性腎症は末期腎不全の最大原因。
2. 網膜症
✅ 正しい。糖尿病の三大合併症の一つで、高血糖による毛細血管障害→非増殖性から増殖性網膜症へ進行。視力喪失の主要原因の一つで、新生血管形成による硝子体出血が特徴。
3. 末梢神経障害
✅ 正しい。糖尿病の三大合併症の一つで、高血糖による末梢神経の代謝障害。遠位側から始まる対称性の感覚障害(知覚低下→足の潰瘍形成リスク)と自律神経障害が特徴。
4. 動脈硬化性疾患
✅ 正しい。糖尿病患者は大血管症(脳梗塞・心筋梗塞・末梢動脈疾患)のリスクが高い。高血糖、脂質異常症、高血圧が複合的に動脈硬化を加速させる。
5. 血小板減少症
❌ 誤り。血小板減少症は糖尿病の典型的な合併症ではない。血小板減少は特発性血小板減少性紫斑病(ITP)などの自己免疫疾患や造血器疾患に関連し、糖尿病固有の合併症ではない。
---
【試験対策ポイント】
糖尿病の合併症分類
| 分類 | 具体的疾患 | ST関連度 |
|---|---|---|
| 三大合併症 | 腎症・網膜症・神経障害 | 高(構音・嚥下に影響) |
| 大血管症 | 脳梗塞・心筋梗塞・末梢動脈疾患 | 高(脳卒中型失語など) |
| その他 | 感染症易罹患性・足潰瘍 | 中 |
| 含まれない | 血小板減少症・溶血性貧血 | — |
キーワード:高血糖→微小血管障害(三大合併症)+大血管障害(動脈硬化)