第28回 言語聴覚士国家試験 第105問
内科学第28回
貧血の原因が赤血球産生障害でないのはどれか。
- 1.白血病
- 2.悪性貧血
- 3.腎性貧血
- 4.溶血性貧血 ✓
- 5.再生不良性貧血
正答:4番
解説
# 第28回 第105問 解説
■ 正答:4番 — 溶血性貧血
**正答の理由**
この問題は「貧血の原因分類」を理解しているかを問うものです。貧血は大きく「赤血球産生障害」と「赤血球破壊増加(溶血)」に分類されます。溶血性貧血は赤血球の寿命が短縮し、骨髄が増産で対応しようとする「産生増加型」の貧血であり、赤血球産生障害ではありません。他の4選択肢はすべて骨髄での赤血球産生が障害される疾患です。
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【各選択肢の解説】
**1. 白血病**
❌ 誤り。白血病は骨髄の悪性腫瘍で、異常な白血球の増殖が赤血球・血小板の産生を圧迫します。これは典型的な「赤血球産生障害」です。
**2. 悪性貧血**
❌ 誤り。ビタミンB₁₂(コバラミン)欠乏による巨赤芽球性貧血です。骨髄での赤血球産生が低下します。神経症状(下肢の痺れ)が合併する特徴があります。
**3. 腎性貧血**
❌ 誤り。腎臓はエリスロポエチン(造血ホルモン)を産生する器官です。慢性腎臓病で腎機能低下→EPO産生低下→骨髄での赤血球産生不全に至ります。典型的な「産生障害性貧血」です。
**4. 溶血性貧血**
✅ 正しい。赤血球の破壊が亢進する疾患であり、骨髄の産生能力は正常またはむしろ反応性に増加しています。溶血が続くと「網状赤血球増加」「間接ビリルビン上昇」「LDH上昇」「ハプトグロビン低下」などの検査異常を示します。
**5. 再生不良性貧血**
❌ 誤り。骨髄幹細胞の障害または機能低下により、赤血球・白血球・血小板すべての産生が減少する「汎血球減少」を呈する典型的な「赤血球産生障害」です。
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【試験対策ポイント】
**貧血分類の根本理解**
貧血の原因は大きく2つに分かれます:
| 分類 | 機序 | 代表疾患 | 検査所見の特徴 |
|---|---|---|---|
| **赤血球産生障害** | 骨髄での産生低下 | 白血病・再生不良性貧血・腎性貧血・悪性貧血・鉄欠乏性貧血 | 網状赤血球↓・造血指数↓ |
| **赤血球破壊増加(溶血)** | 赤血球の寿命短縮・破壊増加 | 溶血性貧血・自己免疫性溶血性貧血・遺伝性球状赤血球症 | 網状赤血球↑・LDH↑・間接ビリルビン↑・ハプトグロビン↓ |
**赤血球産生障害の5大原因(よく出題される)**:
1. **骨髄圧迫**:白血病・リンパ腫・転移癌
2. **骨髄機能低下**:再生不良性貧血・MDS(骨髄異形成症候群)
3. **造血因子欠乏**:鉄・ビタミンB₁₂・葉酸
4. **造血ホルモン産生低下**:腎性貧血(EPO低下)、甲状腺機能低下症
5. **骨髄線維症**:骨髄のコラーゲン化による産生障害
**溶血性