第28回 言語聴覚士国家試験 第6問
内科学第28回
疾患と消化管出血との組合せで誤っているのはどれか。
- 1.食道静脈瘤破裂 - コーヒー残渣様吐物 ✓
- 2.十二指腸潰瘍 - タール便
- 3.大腸がん - 血便
- 4.潰瘍性大腸炎 - 粘血便
- 5.裂肛 - 鮮血
正答:1番
解説
# 第28回 第6問 解説
■ 正答:**1番** — 食道静脈瘤破裂 - コーヒー残渣様吐物
食道静脈瘤破裂は**大量の活動性出血**が特徴で、吐物は鮮やかな赤色血液(鮮血)またはワイン色になります。「コーヒー残渣様吐物」は胃酸で変性した**古い血液**の特徴であり、これは十二指腸潰瘍などの**緩徐な出血**を示唆します。
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## 【各選択肢の解説】
1. **食道静脈瘤破裂 - コーヒー残渣様吐物**
❌ **誤り**。食道静脈瘤破裂は急速で大量の出血を起こすため、吐物は**赤色血液またはワイン色**です。コーヒー残渣様吐物は緩徐な胃内出血の特徴であり、食道静脈瘤破裂では見られません。
2. **十二指腸潰瘍 - タール便**
✅ **正しい**。十二指腸潰瘍の出血は胃酸によって酸化・変性され、**黒色タール状の便**(タール便)となります。小腸から大腸の移行に時間がかかるため、緩徐な上部消化管出血の典型的な便性です。
3. **大腸がん - 血便**
✅ **正しい**。大腸がんは結腸や直腸に存在し、腫瘍からの出血は腸管を通過する時間が短いため、**鮮血に近い血液が便に混入**します。便性は血便(便に血液が付着)または粘血便となります。
4. **潰瘍性大腸炎 - 粘血便**
✅ **正しい**。潰瘍性大腸炎は大腸粘膜の炎症・潰瘍化により、**粘液と血液が混在**した粘血便が特徴的な症状です。下痢に血液と粘液が混在します。
5. **裂肛 - 鮮血**
✅ **正しい**。裂肛は**肛門部の浅い裂傷**であり、出血量は少なく**鮮血**として観察されます。排便時に痛みを伴うことが特徴です。
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## 【試験対策ポイント】
### 消化管出血の部位別分類と吐物・便性
| 部位 | 出血の特徴 | 吐物の色調 | 便性 | 臨床的背景 |
|---|---|---|---|---|
| **食道** | 急速・大量(静脈瘤破裂) | **赤色血液/ワイン色** | 鮮血性 | 肝硬変・門脈圧亢進 |
| **胃・十二指腸** | 緩徐(潰瘍・GIST) | **コーヒー残渣様** | **タール便** | 胃酸による酸化・変性 |
| **小腸** | 中程度 | 赤〜黒色 | 黒色〜赤色便 | 移動時間が長い |
| **結腸・直腸** | 急速(がん・大腸炎) | なし(吐物なし) | **鮮血/血便/粘血便** | 移動時間が短い |
| **肛門** | 微量(裂肛) | なし | **鮮血** | 排便時痛を伴う |
### 重要な鑑別ポイント
- **「コーヒー残渣様吐物」のメカニズム**:上部消化管(胃・十二指腸)の**ゆっくりした出血**が胃酸に触れ酸化されて、コーヒー粉のような黒褐色になる。胃内に数時間留まることが条件
- **タ