第19回 言語聴覚士国家試験 第67問
社会福祉第19回
発達障害者支援法の対象はどれか。
a.発達性吃音
b.知的障害
c.社交不安障害
d.トゥレット症候群
e.運動機能の特異的発達障害
1. a,b,c 2. a,b,e 3. a,d,e 4. b,c,d 5. c,d,e
正答:3番
解説
■ 正答:3番 — a,d,e(発達性吃音、トゥレット症候群、運動機能の特異的発達障害)
発達障害者支援法の対象は、自閉症、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、トゥレット症候群など、脳の発達過程における神経発達上の障害です。言語聴覚士が対象とする発達性吃音も含まれますが、知的障害は別の法体系で扱われ、社交不安障害は心理社会的ストレス関連の障害として含まれません。
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【各選択肢の解説】
a. 発達性吃音
✅ 正しい。発達障害者支援法で明確に対象とされます。学習障害同様、神経発達的な言語障害として位置づけられており、ST評価と訓練の主要対象です。
b. 知的障害
❌ 誤り。知的障害は発達障害者支援法の対象ではなく、知的障害者福祉法で独立した法体系により保障されています。両者は別の福祉制度で管理されることが重要な試験ポイントです。
c. 社交不安障害
❌ 誤り。社交不安障害(社交恐怖症)は成人期に発症する不安障害であり、神経発達障害ではなく、発達障害者支援法の対象外です。心理社会的要因が主体です。
d. トゥレット症候群
✅ 正しい。チックの神経発達障害として発達障害者支援法に明記されます。運動チック・音声チックを特徴とし、ADHD併存率も高いため、多面的な支援が必要です。
e. 運動機能の特異的発達障害
✅ 正しい。発達性協調運動障害(DCD)など、神経発達的に限局した運動機能障害として発達障害者支援法の対象です。ST領域では構音・嚥下関連の運動障害と関連します。
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【試験対策ポイント】
発達障害者支援法の対象vs対象外の区別
| 対象(神経発達障害) | 対象外(別法体系) |
|---|---|
| 自閉症スペクトラム | 知的障害(知的障害者福祉法) |
| 注意欠陥多動性障害(ADHD) | 精神疾患(精神保健福祉法) |
| 学習障害(LD) | 社交不安障害(不安障害) |
| 発達性吃音 | てんかん単独 |
| トゥレット症候群 | 器質的脳疾患後遺症 |
| 運動機能特異的発達障害 | |
知的障害は対象外:最大の紛らわしい選択肢。発達障害支援と知的障害福祉は法的に分離されています。
神経発達的特異性がカギ:神経発達過程における限局的・先天的な神経機能異常が発達障害の本質。社交不安障害は後天的・環境的要因が主体なため除外。