第19回 言語聴覚士国家試験 第77問
音声障害第19回
第19回 言語聴覚士国家試験 第77問(音声障害)の正答は 5 です。図では声帯後方(声帯突起付近)に白色の隆起性病変があり、喉頭肉芽腫(接触性肉芽腫)が考えられる。
問題
64歳の男性。約1年前からのどの違和感が持続している。喉頭内視鏡所見を示す。音声治療として使われるのはどれか。【別図あり】
a.指圧法
b.硬起声発声
c.プッシング法
d.ハミング法
e.腹式呼吸による発声
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:5番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 51.7%標準
116人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:5番(d・e)— ハミング法・腹式呼吸による発声
図では声帯後方(声帯突起付近)に白色の隆起性病変があり、喉頭肉芽腫(接触性肉芽腫)が考えられる。硬起声・咳払いなど声帯後方への強い衝突が増悪因子になるため、音声治療は声門の過度な閉鎖を抑えて柔らかく発声させる方法を選ぶ。
【各選択肢の解説】
a. 指圧法
❌ 誤り。本病態の音声治療として用いる方法ではない。正しくは指圧法は甲状軟骨を指で押し下げて喉頭位置を下げ、声の高さを下げる方法で、変声障害などに用いる。
❌ 誤り。本病態の音声治療として用いる方法ではない。正しくは指圧法は甲状軟骨を指で押し下げて喉頭位置を下げ、声の高さを下げる方法で、変声障害などに用いる。
b. 硬起声発声
❌ 誤り。声門を強く閉じてから一気に発声するため、声帯(とくに声帯突起部)への衝撃を増す。正しくは声帯への負担が少ない軟起声での発声を指導し、硬起声は避けさせる。
❌ 誤り。声門を強く閉じてから一気に発声するため、声帯(とくに声帯突起部)への衝撃を増す。正しくは声帯への負担が少ない軟起声での発声を指導し、硬起声は避けさせる。
c. プッシング法
❌ 誤り。声門閉鎖を強める手技で、声帯への衝突をかえって増やす。正しくはプッシング法は声帯麻痺などの声門閉鎖不全に用いる。
❌ 誤り。声門閉鎖を強める手技で、声帯への衝突をかえって増やす。正しくはプッシング法は声帯麻痺などの声門閉鎖不全に用いる。
d. ハミング法
✅ 正しい(=正答の一部)。鼻腔の共鳴を使った柔らかい発声で、声門の過度な閉鎖と衝撃を減らす。
✅ 正しい(=正答の一部)。鼻腔の共鳴を使った柔らかい発声で、声門の過度な閉鎖と衝撃を減らす。
e. 腹式呼吸による発声
✅ 正しい(=正答の一部)。呼気を安定させ、喉頭の過緊張を抑えた発声を促す。
✅ 正しい(=正答の一部)。呼気を安定させ、喉頭の過緊張を抑えた発声を促す。
【試験対策ポイント】
| 病態 | 声門の状態 | 音声治療の方向 | 代表的な手技 |
|---|---|---|---|
| 喉頭肉芽腫・声帯結節・ポリープ(声の乱用) | 過度な閉鎖・過緊張 | 閉鎖と衝撃を弱める | ハミング・あくび‐ため息法・軟起声・腹式呼吸 |
| 声帯麻痺など | 閉鎖不全 | 閉鎖を強める | プッシング法・硬起声 |
| 変声障害 | 声が高すぎる | 喉頭位置を下げる | 指圧法(カイザー・グッツマン法) |
病変の位置が声帯後方なら肉芽腫を考え、硬起声・咳払いを避ける指導とセットで覚える。
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