第20回 言語聴覚士国家試験 第11問
第20回 言語聴覚士国家試験 第11問(リハ医学)の正答は 4 です。片麻痺患者の動作指導の原則。
- 1.早期離床が基本である。
- 2.片麻痺患者では早期から装具を用いて歩行練習を実施する。
- 3.脳梗塞患者では起立性低血圧に留意する。
- 4.片麻痺患者の階段昇降では麻痺側から昇る。 ✓
- 5.片麻痺患者の更衣では麻痺側から袖を通す。
正答:4番
初回正答率 71.8%やさしい
78人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
片麻痺患者の動作指導の原則。階段は昇りは健側下肢から、降りは麻痺側下肢から(「上り健・下り患」)が安全。麻痺側から昇るは誤りで正答。動かしやすい健側を、より不安定な局面に割り当てるという共通原理で覚える。
【各選択肢の解説】
1.早期離床が基本である
✅ 正しい。廃用症候群(筋萎縮・関節拘縮・起立性低血圧等)の予防のため、全身状態が許せば早期離床を図る。
2.片麻痺患者では早期から装具を用いて歩行練習を実施する
✅ 正しい。短下肢装具などで麻痺側の支持性を補い、早期から立位・歩行練習を行うことで回復を促す。
3.脳梗塞患者では起立性低血圧に留意する
✅ 正しい。臥床後の離床時は血圧低下による立ちくらみ・転倒に注意し、段階的に座位・立位へ進める。
4.片麻痺患者の階段昇降では麻痺側から昇る
❌ 誤り(=正答)。昇りは健側から、降りは麻痺側からが原則。麻痺側から昇ると体を引き上げる支持が不安定になり転倒リスクが高い。
5.片麻痺患者の更衣では麻痺側から袖を通す
✅ 正しい。着患脱健(着るときは患側から、脱ぐときは健側から)が原則で、動かしにくい麻痺側を余裕のある局面に当てる。
【試験対策ポイント】
動作の鉄則は語呂で固定する。いずれも「動かしにくい麻痺側を、より安定している局面に割り当てる」という共通原理に基づく。
| 動作 | 先に動かす側 | 語呂 |
|---|---|---|
| 階段を昇る | 健側 | 上り健 |
| 階段を降りる | 麻痺側 | 下り患 |
| 衣服を着る | 麻痺側 | 着患 |
| 衣服を脱ぐ | 健側 | 脱健 |
麻痺側・健側のどちらを先にするかで誤答させる頻出問題なので、原理ごと理解しておく。
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