第20回 言語聴覚士国家試験 第16問
リハ医学第20回
褥瘡の好発部位でないのはどれか。
- 1.仙骨部
- 2.恥骨部 ✓
- 3.坐骨部
- 4.大転子部
- 5.踵 部
正答:2番
解説
■ 正答:2番 — 恥骨部
褥瘡の好発部位は「骨の突出部で圧力が集中しやすい場所」です。恥骨部は体表面に露出する骨突出部ではなく、体内に埋まっており、寝た状態や座った状態でも直接的な圧迫が生じにくいため、褥瘡の好発部位ではありません。一方、他の4つの部位はすべて骨が表面に近く、圧力が集中しやすい典型的な褥瘡好発部位です。
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【各選択肢の解説】
1. 仙骨部
✅ 正しい。仙骨は脊椎の下部で背中側に突出しており、特に仰臥位や半坐位での圧迫が大きく、褥瘡の最も好発部位です。全褥瘡の30~40%が仙骨部に発生します。
2. 恥骨部
❌ 誤り。恥骨は骨盤内部に位置し、体表面から深い位置にあります。寝た状態でも座った状態でも、恥骨に直接的な圧力がかかることはほぼありません。このため褥瘡の好発部位ではなく、臨床的にも恥骨部褥瘡は極めて稀です。
3. 坐骨部
✅ 正しい。坐骨は座位時に体重を支える主要な部位で、特に車椅子座位や長時間座位患者で圧迫されやすく、褥瘡好発部位です。全褥瘡の約25~30%が坐骨部に発生します。
4. 大転子部
✅ 正しい。大転子は大腿骨上部の突出部で、側臥位時に体重を支える部位です。側臥位患者や股関節周囲の骨突出部として褥瘡好発部位です。全褥瘡の約15~20%が大転子部に発生します。
5. 踵部
✅ 正しい。踵骨は足底の後方で、仰臥位時に足後部の主要な支持点となり、圧力が集中しやすいため褥瘡好発部位です。全褥瘡の約10~15%が踵部に発生します。
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【試験対策ポイント】
褥瘡好発部位の暗記法:「骨突出部+寝た状態や座った状態での圧迫」
| 部位 | 体位 | 圧迫される理由 | 発生頻度 |
|---|---|---|---|
| 仙骨部 | 仰臥位・半坐位 | 脊椎下部の突出 | 約30~40% |
| 坐骨部 | 座位 | 座位時の荷重部 | 約25~30% |
| 大転子部 | 側臥位 | 大腿上部の突出 | 約15~20% |
| 踵部 | 仰臥位 | 足後部の支持点 | 約10~15% |
| 恥骨部 | — | 骨盤内部で圧迫されない | ほぼ0% |
重要な否定知識:「恥骨は体内に埋まっており、圧迫の対象にならない」
出題ポイント:ST国試では褥瘡の「予防」「評価」「処置」の知識と共に、「解剖学的に圧迫されやすい部位を理解する」という出題がされることがあります。