第20回 言語聴覚士国家試験 第15問
第20回 言語聴覚士国家試験 第15問(臨床神経学)の正答は 5 です。脳の白質(有髄神経線維の集まり)が主に障害される疾患を選ぶ。
- 1.ピック病
- 2.アルツハイマー病
- 3.パーキンソン病
- 4.ハンチントン舞踏病
- 5.多発性硬化症 ✓
正答:5番
初回正答率 38.6%難問
83人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
脳の白質(有髄神経線維の集まり)が主に障害される疾患を選ぶ。多発性硬化症は中枢神経の髄鞘が脱髄する代表疾患で、白質に脱髄斑が時間的・空間的に多発する。他の選択肢はいずれも灰白質(皮質や神経核)が主体に障害される変性疾患である。
【各選択肢の解説】
1.ピック病
❌ 誤り。前頭側頭葉の皮質(灰白質)の萎縮が主体で、人格変化・行動障害を呈する前頭側頭型認知症。
2.アルツハイマー病
❌ 誤り。大脳皮質・海馬など灰白質の神経細胞脱落、老人斑・神経原線維変化が主体で、記憶障害から始まる。
3.パーキンソン病
❌ 誤り。中脳黒質のドパミン神経の変性(神経核=灰白質)が主体で、振戦・固縮・無動を呈する。
4.ハンチントン舞踏病
❌ 誤り。線条体(尾状核・被殻)の神経細胞脱落(灰白質)が主体で、舞踏運動と認知・精神症状を呈する常染色体優性遺伝病。
5.多発性硬化症
✅ 正しい(=正答)。中枢神経白質の脱髄が時間的・空間的に多発する。視神経炎・複視・感覚障害・運動麻痺などを再発と寛解を繰り返しながら呈する。
【試験対策ポイント】
灰白質=神経細胞体(皮質・神経核)、白質=有髄線維と区別する。「硬化=脱髄斑(プラーク)」のイメージで多発性硬化症=白質と即断できる。
| 疾患 | 主な障害部位 |
|---|---|
| アルツハイマー病・ピック病 | 灰白質(皮質) |
| パーキンソン病 | 灰白質(黒質) |
| ハンチントン舞踏病 | 灰白質(線条体) |
| 多発性硬化症 | 白質(脱髄) |
変性疾患の多くは灰白質、脱髄疾患(多発性硬化症・視神経脊髄炎)は白質、と対比で覚える。
この問題の初回正答率は38.6%——受験者の61%が落としています。この範囲(臨床神経学)は買い切りのST国試ノート(¥850)の棚には入っていません。まずは同じ科目だけを続けて解いて、どこが抜けているかを出すのが早道です。
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