STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第160問

言語発達障害学第20回
4歳の失語症児。適切でない検査はどれか。
  1. 1.LCスケール
  2. 2.コース立法体組み合せテスト ✓
  3. 3.絵画語い発達検査(PVT-R)
  4. 4.新版K式発達検査2001
  5. 5.DAM

正答:2番

解説
■ 正答:2番 — コース立法体組み合せテスト 4歳児の言語発達評価では、言語能力を直接測定する検査が優先されます。コース立法体組み合せテストは非言語性知能(空間認知・構成能力)を測定する検査であり、失語症児の言語障害の評価には適切ではありません。失語症児評価には言語機能を直接測定する検査を選択すべきです。 --- 【各選択肢の解説】 1. LCスケール ✅ 正しい。幼児用言語発達スケール「LCスケール」は1~6歳児の言語発達段階を評価する標準化された検査で、理解語彙・表出語彙・文法など言語機能全体を測定し、失語症児評価に適切です。 2. コース立法体組み合せテスト ❌ 誤り。この検査は非言語性知能(視空間認知・立体構成能力)を測定するもので、言語能力とは無関係です。失語症児の言語障害評価には不適切であり、むしろ「非言語性能力は保持されているか」を確認する際に補助的に用いる程度です。 3. 絵画語い発達検査(PVT-R) ✅ 正しい。受動語彙(理解語彙)を測定する標準化検査で、失語症児の語彙理解レベルを評価するのに適切です。4歳児の語彙発達段階を客観的に把握できます。 4. 新版K式発達検査2001 ✅ 正しい。発達検査の標準的ツールで、言語領域を含む多領域発達を評価します。失語症児の全体的な発達水準把握と言語領域の相対的位置づけに有用です。 5. DAM(動的評価法的モデル) ✅ 正しい。学習可能性を評価する検査で、失語症児がどの程度学習支援で改善可能かを判定するのに有効です。治療見通しの立案に役立ちます。 --- 【試験対策ポイント】 失語症児評価と非言語性知能検査の使い分け | 検査名 | 測定機能 | 失語症児評価での役割 | |---|---|---| | LCスケール | 言語発達全般 | ◎ 優先 | | PVT-R | 理解語彙 | ◎ 優先 | | K式発達検査 | 全領域発達 | ◎ スクリーニング | | DAM | 学習可能性 | ◎ 予後判定 | | コース立法体組合せ | 非言語性知能 | △ 補助的のみ | 頻出紛らわしいポイント ・「失語症児評価=全発達検査」ではない→言語領域に焦点を当てた検査を優先 ・非言語性知能検査(WISC、コース立法体など)は「言語障害と知的障害の弁別診断」に使う程度 ・4歳児は標準化された言語検査が利用可能な年齢→スクリーニング検査よりも専門的言語検査を選択すべき ・「補助的」と「適切」の違い:失語症児の言語評価が目的なら、言語機能を直接測定する検査が適切
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