STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第161問

高次脳機能障害第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第161問(高次脳機能障害)の正答は 2 です。中大脳動脈(MCA)領域の脳梗塞で生じる高次脳機能障害を問う問題である。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
中大脳動脈領域の脳梗塞で起こるのはどれか。 a.手指失認 b.物体失認 c.相貌失認 d.街並失認 e.半側身体失認 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:2番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:2番 — 中大脳動脈領域で起こるのはa(手指失認)・e(半側身体失認)

中大脳動脈(MCA)領域の脳梗塞で生じる高次脳機能障害を問う問題である。MCAは前頭・頭頂・側頭葉外側面を灌流し、頭頂葉の障害による手指失認(ゲルストマン症候群の一徴)や、右頭頂葉障害による半側身体失認が生じる。一方、物体失認・相貌失認・街並失認は後頭側頭葉内側の障害によるもので、後大脳動脈(PCA)領域の症状である。よって正答は2(a・e)。



【各選択肢の解説】
a. 手指失認
✅ 起こる(=正答の要素)。頭頂葉(角回付近)の障害で生じ、MCA領域に含まれる。
b. 物体失認
❌ 起こりにくい。後頭側頭葉の障害による視覚失認で、PCA領域の症状である。
c. 相貌失認
❌ 起こりにくい。紡錘状回など後頭側頭葉内側の障害によるもので、PCA領域の症状である。
d. 街並失認
❌ 起こりにくい。海馬傍回・舌状回など内側後頭側頭葉の障害によるもので、PCA領域の症状である。
e. 半側身体失認
✅ 起こる(=正答の要素)。右頭頂葉の障害で生じ、MCA領域に含まれる。


【試験対策ポイント】
MCA領域は前頭・頭頂・側頭葉外側で、手指失認・半側空間無視・半側身体失認・失語などが生じる。物体失認・相貌失認・街並失認は後頭側頭葉内側=PCA領域の症状という対比で覚える。頭頂葉症状(手指失認・半側身体失認・半側空間無視)はMCA、視覚失認系はPCAという血管支配の対応が判別の軸になる。

動脈領域代表的な高次脳機能障害
中大脳動脈(MCA)手指失認・半側身体失認・半側空間無視・失語
後大脳動脈(PCA)物体失認・相貌失認・街並失認
✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第20回 全問一覧

▶ 高次脳機能障害 の過去問一覧

スポンサーリンク