第20回 言語聴覚士国家試験 第161問
高次脳機能障害第20回
第20回 言語聴覚士国家試験 第161問(高次脳機能障害)の正答は 2 です。中大脳動脈(MCA)領域の脳梗塞で生じる高次脳機能障害を問う問題である。
問題
中大脳動脈領域の脳梗塞で起こるのはどれか。
a.手指失認
b.物体失認
c.相貌失認
d.街並失認
e.半側身体失認
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:2番
次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリで
スポンサーリンク
解説
■ 正答:2番 — 中大脳動脈領域で起こるのはa(手指失認)・e(半側身体失認)
中大脳動脈(MCA)領域の脳梗塞で生じる高次脳機能障害を問う問題である。MCAは前頭・頭頂・側頭葉外側面を灌流し、頭頂葉の障害による手指失認(ゲルストマン症候群の一徴)や、右頭頂葉障害による半側身体失認が生じる。一方、物体失認・相貌失認・街並失認は後頭側頭葉内側の障害によるもので、後大脳動脈(PCA)領域の症状である。よって正答は2(a・e)。
【各選択肢の解説】
a. 手指失認
✅ 起こる(=正答の要素)。頭頂葉(角回付近)の障害で生じ、MCA領域に含まれる。
✅ 起こる(=正答の要素)。頭頂葉(角回付近)の障害で生じ、MCA領域に含まれる。
b. 物体失認
❌ 起こりにくい。後頭側頭葉の障害による視覚失認で、PCA領域の症状である。
❌ 起こりにくい。後頭側頭葉の障害による視覚失認で、PCA領域の症状である。
c. 相貌失認
❌ 起こりにくい。紡錘状回など後頭側頭葉内側の障害によるもので、PCA領域の症状である。
❌ 起こりにくい。紡錘状回など後頭側頭葉内側の障害によるもので、PCA領域の症状である。
d. 街並失認
❌ 起こりにくい。海馬傍回・舌状回など内側後頭側頭葉の障害によるもので、PCA領域の症状である。
❌ 起こりにくい。海馬傍回・舌状回など内側後頭側頭葉の障害によるもので、PCA領域の症状である。
e. 半側身体失認
✅ 起こる(=正答の要素)。右頭頂葉の障害で生じ、MCA領域に含まれる。
✅ 起こる(=正答の要素)。右頭頂葉の障害で生じ、MCA領域に含まれる。
【試験対策ポイント】
MCA領域は前頭・頭頂・側頭葉外側で、手指失認・半側空間無視・半側身体失認・失語などが生じる。物体失認・相貌失認・街並失認は後頭側頭葉内側=PCA領域の症状という対比で覚える。頭頂葉症状(手指失認・半側身体失認・半側空間無視)はMCA、視覚失認系はPCAという血管支配の対応が判別の軸になる。
| 動脈領域 | 代表的な高次脳機能障害 |
|---|---|
| 中大脳動脈(MCA) | 手指失認・半側身体失認・半側空間無視・失語 |
| 後大脳動脈(PCA) | 物体失認・相貌失認・街並失認 |
📘 STカコモンの有料教材
この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。
▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク
関連
スポンサーリンク