第20回 言語聴覚士国家試験 第2問
第20回 言語聴覚士国家試験 第2問(神経系)の正答は 2 です。脳神経・末梢神経と支配筋の組合せを問う。
正答:2番
脳神経・末梢神経と支配筋の組合せを問う。正しいのは a(副神経―僧帽筋)と e(動眼神経―瞳孔括約筋)で、両方を含む選択肢2が正答。嚥下・発声・構音に関わる筋の神経支配はST必修で、副神経・迷走神経・三叉神経・顔面神経の守備範囲を混同しないことが鍵となる。
【各選択肢の解説】
a.副神経 ― 僧帽筋
✅ 正しい。副神経(XI)は僧帽筋と胸鎖乳突筋を支配する。頸部から肩にかけての運動に関わり、損傷で肩の挙上が障害される。
b.迷走神経 ― 胸鎖乳突筋
❌ 誤り。胸鎖乳突筋は副神経支配。迷走神経(X)は咽頭・喉頭・軟口蓋などの嚥下・発声に関わる筋を支配する神経で、胸鎖乳突筋とは無関係。
c.三叉神経 ― 口蓋帆挙筋
❌ 誤り。三叉神経(V)の運動枝が支配するのは口蓋帆張筋。口蓋帆挙筋は迷走神経(咽頭神経叢)支配で、軟口蓋を挙上し鼻咽腔閉鎖に働く。張筋と挙筋の取り違えが狙い。
d.顔面神経 ― 輪状咽頭筋
❌ 誤り。輪状咽頭筋(上部食道括約筋)は迷走神経(反回神経)支配。顔面神経(VII)は表情筋・アブミ骨筋などを支配し、咽頭筋には関与しない。
e.動眼神経 ― 瞳孔括約筋
✅ 正しい。動眼神経(III)に含まれる副交感線維が瞳孔括約筋を支配し、縮瞳と対光反射を担う。
【試験対策ポイント】
紛らわしいのは口蓋の2筋。張筋と挙筋を対で覚えると d・c をまとめて切れる。胸鎖乳突筋・僧帽筋は副神経、喉頭・咽頭筋は迷走神経(反回神経)と整理する。
| 筋 | 支配神経 |
|---|---|
| 僧帽筋・胸鎖乳突筋 | 副神経(XI) |
| 口蓋帆張筋 | 三叉神経(V) |
| 口蓋帆挙筋 | 迷走神経(咽頭神経叢) |
| 輪状咽頭筋 | 迷走神経(反回神経) |
| 瞳孔括約筋 | 動眼神経(III・副交感) |
嚥下・発声に関わる脳神経はST国試で繰り返し問われるため、軟口蓋・咽頭・喉頭の筋と支配神経をまとめて押さえる。
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