第20回 言語聴覚士国家試験 第23問
第20回 言語聴覚士国家試験 第23問(神経系)の正答は 4・5 です。側脳室に面している(その壁・床を構成する)構造を2つ選ぶ問題。
- 1.黒 質
- 2.被 殻
- 3.淡蒼球
- 4.尾状核 ✓
- 5.視 床 ✓
正答:4・5番
側脳室に面している(その壁・床を構成する)構造を2つ選ぶ問題。側脳室の壁を作るのは尾状核(側脳室に沿ってC字状に湾曲する)と視床(体部の床をなし、内側面は第三脳室の壁)である。被殻・淡蒼球は内包をはさんで脳室から外側に押しやられたレンズ核、黒質は中脳にあり、いずれも側脳室には面しない。脳室周囲の解剖は画像読影の基礎で、正答が2つの組合せ問題として頻出する。
【各選択肢の解説】
1.黒 質
❌ 誤り。黒質は中脳に位置するドパミン系の神経核で、大脳深部の側脳室からは遠く離れている。パーキンソン病で変性する核として有名だが、脳室には接しない。
2.被 殻
❌ 誤り。被殻はレンズ核の外側部を構成し、内包をはさんで側脳室から外側に離れている。尾状核とは線条体としてまとめられるが、脳室壁を作るのは尾状核の方。
3.淡蒼球
❌ 誤り。淡蒼球はレンズ核の内側部で、被殻とともに内包の外側にある。被殻より内側だが依然として脳室には面しない出力核である。
4.尾状核
✅ 正しい(=正答の一つ)。尾状核は側脳室(前角・体部・下角)に沿ってC字状に湾曲し、その外側壁・床を形成する大脳基底核。脳室に最も密着した灰白質。
5.視 床
✅ 正しい(=正答の一つ)。視床の背側面は側脳室体部の床をなし、内側面は第三脳室の壁を作る。間脳の主要な中継核で、感覚の中継を担う。
【試験対策ポイント】
大脳基底核と脳室の位置関係を冠状断・水平断でイメージする。尾状核が脳室に沿ってC字に走る像を覚えると、レンズ核が内包の外側に押しやられて脳室から離れることが理解できる。
| 構造 | 側脳室に面するか |
|---|---|
| 尾状核 | ○(外側壁・床) |
| 視床 | ○(体部の床) |
| 被殻・淡蒼球(レンズ核) | ×(内包の外側) |
| 黒質 | ×(中脳) |
脳画像(CT・MRI)の読影問題の基礎にもなる重要事項。
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