第20回 言語聴覚士国家試験 第38問
音声学第20回
音節の説明で正しいのはどれか。
- 1.開音節とは母音で終わる音節のことである。 ✓
- 2.どの子音も核となり得る。
- 3.個別の音節は言語間で共通である。
- 4.物理的な長さは一定である。
- 5.音韻の最小単位である。
正答:1番
解説
■ 正答:1番 — 開音節とは母音で終わる音節のことである。
開音節(open syllable)は母音で終わる音節構造を指し、日本語の「あ」「か」「さ」など多くの音節がこれに該当します。音節は言語の基本的な音韻単位であり、開音節の理解は言語音の構造を理解する上で重要です。
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【各選択肢の解説】
1. 開音節とは母音で終わる音節のことである。
✅ 正しい。開音節(CV構造)は母音で終わる音節です。日本語は開音節言語として知られています。閉音節(CVC構造)は子音で終わる音節のことです。
2. どの子音も核となり得る。
❌ 誤り。音節の核となるのは原則として母音です。一部言語では音節的子音(syllabic consonant)が核になることもありますが、「どの子音も」は不正確です。特に日本語では母音が核の中心です。
3. 個別の音節は言語間で共通である。
❌ 誤り。音節の構成は言語によって大きく異なります。日本語は開音節が主流ですが、英語は閉音節(strengths など)が存在します。言語によって音節の体系は異なるため、共通ではありません。
4. 物理的な長さは一定である。
❌ 誤り。音節の物理的な長さ(継続時間)は話速や文脈によって変化します。「私」と急速に言う場合と ゆっくり言う場合では物理的な長さが異なります。音韻的には音節として認識されても、物理的には可変的です。
5. 音韻の最小単位である。
❌ 誤り。音韻の最小単位は音素です。「か」という音節は複数の音素(/k/と/a/)から構成されています。音節は音素より大きな単位です。
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【試験対策ポイント】
| 概念 | 定義 | 例(日本語) |
|---|---|---|
| 開音節 | 母音で終わる(CV) | あ、か、さ、た |
| 閉音節 | 子音で終わる(CVC) | 英語 street など |
| 音節 | 言語音の音韻的単位 | 「さくら」=3音節 |
| 音素 | 意味を区別する最小単位 | /k/と/s/は異なる音素 |
キーワード:核(nucleus)は原則母音 / 言語依存的な体系 / 物理的長さは可変 / 音節>音素