第20回 言語聴覚士国家試験 第39問
音声学第20回
第20回 言語聴覚士国家試験 第39問(音声学)の正答は 2 です。共通語(東京方言)の疑問文「これはなに?」では、語頭の低い拍から次の拍へ上がる立ち上がり(「こ」→「れ」)と、文末の疑問の上昇(「に」→文末)の二か所でピッチが上昇する。
問題
共通語(東京方言)の疑問文「これはなに?」の標準的なイントネーションで上昇するのはどれか。
a.「こ」の拍から「れ」の拍
b.「れ」の拍から「は」の拍
c.「は」の拍から「な」の拍
d.「な」の拍から「に」の拍
e.「に」の拍から文末
1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e
正答:2番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
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68人の初回解答から算出(2026年8月1日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — a・e
共通語(東京方言)の疑問文「これはなに?」では、語頭の低い拍から次の拍へ上がる立ち上がり(「こ」→「れ」)と、文末の疑問の上昇(「に」→文末)の二か所でピッチが上昇する。したがって上昇するのはaとeである。
【各選択肢の解説】
a. 「こ」の拍から「れ」の拍
✅ 正しい。「これ」は語頭が低く次の拍から高くなるため、「こ」→「れ」でピッチが上昇する。発話冒頭の自然な立ち上がりである。
✅ 正しい。「これ」は語頭が低く次の拍から高くなるため、「こ」→「れ」でピッチが上昇する。発話冒頭の自然な立ち上がりである。
b. 「れ」の拍から「は」の拍
❌ 誤り。「れ」から助詞「は」にかけては高さが保たれるか下降気味で、上昇は生じない。立ち上がりは「こ→れ」で完了している。
❌ 誤り。「れ」から助詞「は」にかけては高さが保たれるか下降気味で、上昇は生じない。立ち上がりは「こ→れ」で完了している。
c. 「は」の拍から「な」の拍
❌ 誤り。「なに」は頭高型で「な」が高いが、「は」→「な」が際立って上昇する区間ではない。ここは上昇の核ではない。
❌ 誤り。「なに」は頭高型で「な」が高いが、「は」→「な」が際立って上昇する区間ではない。ここは上昇の核ではない。
d. 「な」の拍から「に」の拍
❌ 誤り。「なに」は「な」が高く「に」で下がる頭高型のため、「な」→「に」はむしろ下降する。上昇区間ではない。
❌ 誤り。「なに」は「な」が高く「に」で下がる頭高型のため、「な」→「に」はむしろ下降する。上昇区間ではない。
e. 「に」の拍から文末
✅ 正しい。疑問文の文末上昇(上昇調イントネーション)により、「に」から文末にかけてピッチが上がる。疑問を示す典型的な上昇である。
✅ 正しい。疑問文の文末上昇(上昇調イントネーション)により、「に」から文末にかけてピッチが上がる。疑問を示す典型的な上昇である。
【試験対策ポイント】
東京方言の疑問文では上昇が二種類ある点を区別する。
| 上昇 | 場所 | 性質 |
|---|---|---|
| 語頭の立ち上がり | 「こ」→「れ」 | アクセント由来 |
| 文末上昇 | 「に」→文末 | 疑問イントネーション |
ポイントは語のアクセント(語頭の上がり)と文末の疑問上昇は別物ということである。「なに」が頭高型である点を押さえれば、語中での誤った上昇を除外できる。
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