STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第40問

音響学第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第40問(音響学)の正答は 3 です。図はAとBの2つの純音(正弦波)の時間波形で、横軸の右端に40msの目盛りがある。

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問題
図に2つの純音A、Bの時間波形の一部を示す。正しいのはどれか。【別図あり】
  1. 1.AよりBの周波数が高い。
  2. 2.AよりBの振幅が大きい。
  3. 3.AとBの位相は異なる。 ✓
  4. 4.AとBの周波数はともに1,000Hzである。
  5. 5.AとBの音圧レベルはともに0dBである。
第20回第40問 図

正答:3番

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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)

初回正答率 70.2%やさしい

104人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)

同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。

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解説
👥 読者の報告をもとに修正済み(2026-10-11)— ご指摘ありがとうございました
■ 正答:3番 — AとBの位相は異なる

図はAとBの2つの純音(正弦波)の時間波形で、横軸の右端に40msの目盛りがある。Aは0msで山(1Pa)から始まり、40msまでにちょうど4周期繰り返すので、1周期は10ms、周波数は1÷0.01秒=100Hzである。BもAと同じ周期・同じ振幅(ピーク約1Pa)だが、波形が時間軸方向にずれている。これは位相が異なることを示す。


【各選択肢の解説】

1. AよりBの周波数が高い
❌ 誤り。周波数は周期の逆数で決まるが、AとBは1周期の長さが等しい(どちらも10ms)。周期が同じなので周波数も等しく、Bが高いとはいえない。正しくはAとBの周波数は等しい(ともに100Hz)。
2. AよりBの振幅が大きい
❌ 誤り。振幅は波形の最大変位で、AもBもピークが約1Paで一致している。両者の振幅は等しく差はない。正しくはAとBの振幅は等しい(ともに約1Pa)。
3. AとBの位相は異なる
✅ 正しい(=正答)。同じ周期・同じ振幅でありながら波形が横方向にずれているのは、位相のずれを意味する。同一周波数で位相だけが異なる二波である。
4. AとBの周波数はともに1,000Hzである
❌ 誤り。横軸の40msまでに4周期あるので周期は10ms、周波数は100Hzである。1,000Hzなら周期は1msで、40msの間に40周期も並ぶはずである。正しくはAとBの周波数はともに1÷0.01秒=100Hzである。
5. AとBの音圧レベルはともに0dBである
❌ 誤り。振幅1Paの正弦波は実効値が約0.71Pa(1÷√2)で、基準音圧20μPaに対する音圧レベルは約91dB SPLと非常に大きい。0dB SPLは20μPa、聴覚閾値付近の微小な音圧である。正しくはAとBの音圧レベルはともに20log₁₀(0.71÷0.00002)≒91dB SPLである。

【試験対策ポイント】

純音波形を読むときは三つの量を区別する。

量波形での読み方
周波数1周期の長さ(短いほど高い)=1÷周期
振幅ピークの高さ(音の大きさ)
位相波形の時間的ずれ

本問の決め手は周期も振幅も同じで横にずれている=位相差という読み取りである。横軸に時間の目盛りがあれば、区間内の周期の数を数えて周波数を出す(40msに4周期→周期10ms→100Hz)。周期1msが1,000Hz、10msが100Hzという対応は覚えておくと速い。音圧レベルの0dB=無音ではなく基準音圧(20μPa)である点も頻出なので押さえておく。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士が、臨床の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

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