第20回 言語聴覚士国家試験 第45問
言語学第20回
第20回 言語聴覚士国家試験 第45問(言語学)の正答は 4 です。連体修飾節は、被修飾名詞が節の中の格成分にあたる「内の関係」と、格成分にならない「外の関係」に分かれる。
問題
外の関係の連体修飾節はどれか。
- 1.昨日見た映画
- 2.雨でぬれた靴
- 3.木に止まっている鳥
- 4.海で泳いでいる写真 ✓
- 5.夏に泊まった旅館
正答:4番
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解説
■ 正答:4番 — 海で泳いでいる写真
連体修飾節は、被修飾名詞が節の中の格成分にあたる「内の関係」と、格成分にならない「外の関係」に分かれる。1・2・3・5は被修飾名詞を節内に戻せる内の関係だが、4「海で泳いでいる写真」は「写真」が泳ぐ主体や対象でなく、節の格成分にならない外の関係である。
【各選択肢の解説】
1. 昨日見た映画
❌ 内の関係。「(映画を)昨日見た」と、被修飾名詞「映画」が節の目的語に戻せる。節内の格成分にあたる。
❌ 内の関係。「(映画を)昨日見た」と、被修飾名詞「映画」が節の目的語に戻せる。節内の格成分にあたる。
2. 雨でぬれた靴
❌ 内の関係。「(靴が)雨でぬれた」と、「靴」が節の主語に戻せる。被修飾名詞が格成分になる。
❌ 内の関係。「(靴が)雨でぬれた」と、「靴」が節の主語に戻せる。被修飾名詞が格成分になる。
3. 木に止まっている鳥
❌ 内の関係。「(鳥が)木に止まっている」と、「鳥」が節の主語に戻せる。内の関係の典型である。
❌ 内の関係。「(鳥が)木に止まっている」と、「鳥」が節の主語に戻せる。内の関係の典型である。
4. 海で泳いでいる写真
✅ 外の関係(=正答)。「写真」は泳ぐ主体でも対象でもなく、「(人が)海で泳いでいる(場面の)写真」という内容を表す。被修飾名詞が節の格成分にならない外の関係である。
✅ 外の関係(=正答)。「写真」は泳ぐ主体でも対象でもなく、「(人が)海で泳いでいる(場面の)写真」という内容を表す。被修飾名詞が節の格成分にならない外の関係である。
5. 夏に泊まった旅館
❌ 内の関係。「(旅館に)夏に泊まった」と、「旅館」が節の場所格に戻せる。被修飾名詞が格成分になる。
❌ 内の関係。「(旅館に)夏に泊まった」と、「旅館」が節の場所格に戻せる。被修飾名詞が格成分になる。
【試験対策ポイント】
連体修飾の二類型は「被修飾名詞を節に戻せるか」で判別する。
| 関係 | 特徴 | 例 |
|---|---|---|
| 内の関係 | 被修飾名詞が節の格成分 | 昨日見た映画 |
| 外の関係 | 被修飾名詞が格成分でない | 海で泳いでいる写真 |
判別法は被修飾名詞を節内の格に復元できるかを試すことである。復元できない「写真・におい・音・事実」などを核にした節は外の関係になりやすい。
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