STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第50問

リハ医学第20回
ICF(国際生活機能分類)について誤っているのはどれか。
  1. 1.年齢は個人因子に含まれる。
  2. 2.腕の痛みは身体構造に含まれる。
  3. 3.調理は活動に含まれる。
  4. 4.ストレスは心身機能に含まれる。
  5. 5.ライフスタイルは環境因子に含まれる。 ✓

正答:5番

解説
■ 正答:5番 — ライフスタイルは環境因子に含まれる。 ライフスタイルは環境因子ではなく個人因子に含まれます。ICFではライフスタイルや人生経験などの個人的な特性は「個人因子」に分類されます。環境因子は物理的環境(建築・乗物)や社会的環境(支援体制・文化)など、本人の外部にある要素であり、ライフスタイルとは性質が異なります。 --- 【各選択肢の解説】 1. 年齢は個人因子に含まれる。 ✅ 正しい。年齢、性別、人生経験などの個人の属性は個人因子に分類されます。個人因子はICFにおいて健康状態と並んで機能に影響を与える重要な背景因子です。 2. 腕の痛みは身体構造に含まれる。 ❌ 誤り。腕の痛みは「身体機能」(生理機能)に含まれます。身体構造は解剖学的部位そのもの(腕の骨・筋肉など)を指し、痛みは機能障害であって構造障害ではありません。 3. 調理は活動に含まれる。 ✅ 正しい。調理は日常生活活動(IADL)に分類される「活動」の領域に含まれます。活動とは個人が行動を実行する能力や実行している状況を指します。 4. ストレスは心身機能に含まれる。 ✅ 正しい。ストレスは心理的機能障害に含まれ、「心身機能」の領域に属します。ストレスの程度や対処能力は機能障害として評価される重要な要素です。 5. ライフスタイルは環境因子に含まれる。 ❌ 誤り。ライフスタイル(生活様式や人生経験)は個人因子に含まれます。環境因子は個人の外部にある社会的・物理的環境であり、ライフスタイルのような個人の内部的な特性とは異なります。 --- 【試験対策ポイント】 ICF構成図: | 要素 | 具体例 | 注意点 | |---|---|---| | 身体構造 | 腕の骨・筋肉・神経 | 「痛み」は含まない | | 身体機能 | 痛み・筋力・認知機能・ストレス | 生理機能・心理機能 | | 活動 | 調理・移動・対人関係 | 日常生活活動・役割遂行 | | 参加 | 仕事・社会交流・地域活動 | 社会的役割 | | 環境因子 | 支援体制・建築・乗物・文化 | 本人の外部環境 | | 個人因子 | 年齢・性別・ライフスタイル・人生経験 | 本人の内部的特性 | 重要な区別: - 「痛み」「ストレス」→ 身体機能(身体構造ではない) - 「ライフスタイル」→ 個人因子(環境因子ではない) - ICFは医学モデルから生活モデルへの転換を示す分類
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