STカコモン言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第76問

音声障害第20回

第20回 言語聴覚士国家試験 第76問(音声障害)の正答は 1 です。声帯運動に問題はなく、喉頭内視鏡で声帯の表面に不整(病変)がみられる症例である。

STワンコイン模試 第1回 申込受付中 ― 本試験まるごと1回(午前100・午後100問)が500円。受験開始7/15・基準日8/22。
問題
50代の女性。主訴は嗄声。声帯運動に問題はない。喉頭内視鏡所見を示す。嗄声の主な特徴はどれか。【別図あり】
  1. 1.粗糙性
  2. 2.気息声
  3. 3.無力性
  4. 4.努力性
  5. 5.痙攣性
第20回第76問 図

正答:1番

次の問題から答えを隠して1問ずつ出題。記録は残りません — 記録・弱点分析つきは無料アプリ
スポンサーリンク
解説
■ 正答:1番 — 粗糙性

声帯運動に問題はなく、喉頭内視鏡で声帯の表面に不整(病変)がみられる症例である。声帯の振動が不規則になると、ガラガラとした粗い声、すなわち粗糙性(そぞうせい)の嗄声が生じる。


【各選択肢の解説】

1. 粗糙性
✅ 正しい(=正答)。声帯の質的変化により振動が不規則になり、ガラガラとした粗い声になる。声帯運動が保たれ表面に病変がある本例の嗄声の特徴に合致する。
2. 気息声
❌ 誤り。気息声は声門閉鎖不全により呼気が漏れる息漏れ性の声である。声帯麻痺や閉鎖不全で生じ、本例の所見とは異なる。
3. 無力性
❌ 誤り。無力性の声は声帯の緊張・閉鎖が弱く、弱々しく続かない声である。発声機能の低下を背景とし、本例の質的病変による嗄声とは異なる。
4. 努力性
❌ 誤り。努力性の声は過度の力みを伴う絞り出すような声で、過緊張性発声などでみられる。声帯表面の不整による粗い声とは性質が異なる。
5. 痙攣性
❌ 誤り。痙攣性の声は発声時に喉頭が不随意に収縮し、声の途切れを生じる。痙攣性発声障害でみられ、本例の所見とは合致しない。

【試験対策ポイント】

嗄声の音質(GRBAS尺度)を整理する。

用語声の特徴主な背景
粗糙性(R)ガラガラと粗い声帯の不規則振動・病変
気息性(B)息漏れ声門閉鎖不全
無力性(A)弱々しい発声力の低下
努力性(S)力んだ声過緊張発声

要点は声帯表面の病変→不規則振動→粗糙性という結びつきである。声門閉鎖不全による気息性との区別が、所見の読み取りの鍵になる。

✍️ この解説の執筆・監修

現役の言語聴覚士(ST養成校教員)が、臨床・国家試験教育の経験と標準的な教科書・ガイドラインに基づいて執筆・監修しています。解説の下書きにはAIを活用し、人が確認・修正したうえで公開しています。

それでも誤りが残ることがあります。「おかしいな」と思ったらお問い合わせから気軽に教えてください。確認のうえ修正し、皆さんと一緒に解説を育てていきます。

編集・監修方針を見る →

📘 STカコモンの有料教材

この問題でつまずいた範囲は、ST国試ノートでまとめて復習。過去問だけでは埋まらない「なぜそうなるか」を、頻出ポイントに絞って体系的に読めます。現役STが作った買い切り教材です。

ST国試ノート ― 頻出だけをぎゅっと一冊に。買い切り850円・印刷すればA4で170ページ。現役STが過去14年・2,800問をAI分析。 ▶ この範囲のノートを開く(買い切り850円)
スポンサーリンク

関連

▶ 第20回 全問一覧

▶ 音声障害 の過去問一覧

スポンサーリンク