STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第20回 言語聴覚士国家試験 第75問

音声障害第20回
誤っているのはどれか。
  1. 1.喉頭癌は男性に多い
  2. 2.変声障害は男性に多い
  3. 3.小児声帯結節は女児に多い ✓
  4. 4.心因性失声症は女性に多い
  5. 5.痙攣性発声障害は女性に多い

正答:3番

解説
■ 正答:3番 — 小児声帯結節は女児に多い 小児声帯結節は男児に多い疾患です。声帯結節は、過度な音声使用(叫ぶ、歌う、泣く)に伴う機械的刺激が原因であり、男児の方が粗い遊びや活発な音声使用行動をする傾向があるため、罹患率が高くなります。女児が多いのではなく、むしろ反対です。 --- 【各選択肢の解説】 1. 喉頭癌は男性に多い ✅ 正しい。喉頭癌は男性の方が罹患率が高く、喫煙や飲酒が危険因子となるため、男性の罹患が顕著です。 2. 変声障害は男性に多い ✅ 正しい。変声障害(思春期声門閉鎖不全)は男児が思春期に声が変わる際に生じやすく、男性が圧倒的に多い疾患です。 3. 小児声帯結節は女児に多い ❌ 誤り。小児声帯結節は男児に多い疾患です。活発な音声使用行動が原因であり、男児の方が粗い遊びや騒ぐ行為が多いため罹患率が高くなります。 4. 心因性失声症は女性に多い ✅ 正しい。心因性失声症(機能性失声症)は女性に多く、ストレスや心理的葛藤が誘因となります。これは古典的な知見として確立されています。 5. 痙攣性発声障害は女性に多い ✅ 正しい。痙攣性発声障害(特に内転型)は女性の罹患率が高く、30~40歳代で好発します。男女比はおよそ1:2で女性が多いとされています。 --- 【試験対策ポイント】 性別による音声障害の罹患率 | 疾患 | 男性に多い | 女性に多い | |---|---|---| | 喉頭癌 | ○ | | | 変声障害 | ○ | | | 小児声帯結節 | ○ | | | ポリープ | | (やや多い) | | 心因性失声症 | | ○ | | 痙攣性発声障害 | | ○(1:2) | 頻出スイッチング問題:「○○は男性に多い」「○○は女性に多い」という設定は試験に出やすい。特に「結節」「ポリープ」といった良性病変は男児の粗い音声使用が原因であり、男児が多いことは機序から理解すること。
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