STカコモン — 言語聴覚士国家試験 過去問・解説

第21回 言語聴覚士国家試験 第11問

リハ医学第21回
「買い物」の項目がある評価法はどれか。 a.FIM b.Barthel Index c.IADL(手段的ADL)評価法 d.ICF(国際生活機能分類) e.MMSE 1. a,b 2. a,e 3. b,c 4. c,d 5. d,e

正答:4番

解説
■ 正答:4番 — c,d 「買い物」は手段的ADL(IADL)と生活機能全般を評価するICFに含まれる項目です。FIMは基本的ADL、Barthel Indexも基本的ADLの評価スケールであり「買い物」のような道具的活動は含みません。MMSEは認知機能スクリーニング検査であり、ADL評価ではありません。 --- 【各選択肢の解説】 1. FIM(機能的自立度評価法) ❌ 誤り。FIMは基本的ADL(セルフケア:食事・排泄・更衣など)と移動・認知項目を評価する18項目のスケールです。「買い物」のような手段的な生活活動は評価対象外です。 2. Barthel Index(バーセルインデックス) ❌ 誤り。Barthel Indexは基本的ADL(食事・更衣・トイレ・入浴など)の10項目を評価するスケールです。手段的活動である「買い物」は含まれません。FIMと同様、基本的ADL専用の評価法です。 3. IADL(手段的ADL)評価法 ✅ 正しい。手段的ADLには買い物、食事準備、洗濯、掃除、薬管理、通院・外出、金銭管理、電話利用などの社会的自立生活に必要な動作が含まれます。「買い物」は代表的なIADL項目です。 4. ICF(国際生活機能分類) ✅ 正しい。ICFは心身機能・構造、活動、参加の3つの構成要素から生活機能全般を多次元的に評価します。「買い物」は「活動」領域に含まれる日常生活関連活動として評価されます。 5. MMSE(ミニメンタルステート検査) ❌ 誤り。MMSEは認知機能スクリーニング検査で、見当識・記憶・注意・計算・言語機能などの認知項目のみで構成されています。身体的なADL活動や生活機能は評価対象ではありません。 --- 【試験対策ポイント】 表:ADL評価法の違い | 評価法 | 分類 | 主要項目 | 「買い物」 | |---|---|---|---| | FIM | 基本的ADL | 食事・更衣・トイレ・入浴・移動・認知 | 含まない | | Barthel Index | 基本的ADL | 食事・更衣・トイレ・入浴・移動10項目 | 含まない | | IADL | 手段的ADL | 買い物・調理・洗濯・金銭管理・通院 | 含む | | ICF | 生活機能全般 | 心身機能・活動・参加(多次元) | 含む | | MMSE | 認知機能 | 見当識・記憶・注意・言語 | 評価対象外 | 重要な区別: - 基本的ADL → セルフケア中心。独立した生活に必須の身体動作 - 手段的ADL → 社会生活の継続に必要な活動。基本的ADLより複雑・高度 - ICF → 評価というより「分類体系」。医学モデルから生物心理社会モデルへの転換 頻出の「買い物」「調理」「洗濯」→ 全てIADLに含まれる
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