第21回 言語聴覚士国家試験 第125問
認知心理学第21回
第21回 言語聴覚士国家試験 第125問(認知心理学)の正答は 2 です。知覚的恒常性に該当するものを選ぶ問題である。
問題
知覚的恒常性はどれか。
- 1.物体の見かけの大きさが大きくなると、自分の方に近づいてくるように見える。
- 2.白い物体の表面は、日中の晴天下で見ても、夕焼け空の下で見ても、白く見える。 ✓
- 3.下方向に動くものを見続けた後に静止した対象を見ると、その対象は上方向に動いて見える。
- 4.灰色の領域は、白の格子模様を重ねると白っぽく、黒の格子模様を重ねると黒っぽく見える。
- 5.物体の大きさは、小さいものに囲まれたときよりも、大きいものに囲まれた時の方が小さく見える。
正答:2番
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この問題の正答率(STカコモン利用者の実データ)
初回正答率 51.7%標準
143人の初回解答から算出(2026年10月21日時点)
同じ利用者の2回目以降の解答は除外しています(再挑戦を含めると正答率は実力より高く出るため)。国家試験の公式発表値ではなく、STカコモンで実際に解かれた記録にもとづく数値です。
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解説
■ 正答:2番 — 照明が変わっても白い物体が白く見えるのは(明るさ・色の)恒常性
知覚的恒常性に該当するものを選ぶ問題である。照明条件(日中・夕焼け)が変化しても物体の色や明るさが一定に知覚されるのは、色(明るさ)の恒常性である。よって選択肢2が正答となる。
【各選択肢の解説】
1. 物体の見かけの大きさが大きくなると、自分の方に近づいてくるように見える。
❌ 誤り。大きさからの運動の知覚で、恒常性ではない。正しくは網膜像の拡大を接近として知覚する運動(奥行き)の知覚である。
❌ 誤り。大きさからの運動の知覚で、恒常性ではない。正しくは網膜像の拡大を接近として知覚する運動(奥行き)の知覚である。
2. 白い物体の表面は、日中の晴天下で見ても、夕焼け空の下で見ても、白く見える。
✅ 正しい(=正答)。照明が変わっても色・明るさが一定に見える色(明るさ)の恒常性である。
✅ 正しい(=正答)。照明が変わっても色・明るさが一定に見える色(明るさ)の恒常性である。
3. 下方向に動くものを見続けた後に静止した対象を見ると、その対象は上方向に動いて見える。
❌ 誤り。恒常性ではない。正しくは運動残効(滝の錯視)である。
❌ 誤り。恒常性ではない。正しくは運動残効(滝の錯視)である。
4. 灰色の領域は、白の格子模様を重ねると白っぽく、黒の格子模様を重ねると黒っぽく見える。
❌ 誤り。恒常性ではない。正しくは重ねた模様の明るさに引き寄せられて見える明るさの同化(ベツォルト効果)である。
❌ 誤り。恒常性ではない。正しくは重ねた模様の明るさに引き寄せられて見える明るさの同化(ベツォルト効果)である。
5. 物体の大きさは、小さいものに囲まれたときよりも、大きいものに囲まれた時の方が小さく見える。
❌ 誤り。恒常性ではない。正しくは周囲との大きさの対比による錯視(エビングハウス錯視)である。
❌ 誤り。恒常性ではない。正しくは周囲との大きさの対比による錯視(エビングハウス錯視)である。
【試験対策ポイント】
知覚的恒常性=網膜像が変化しても対象の性質(大きさ・形・色・明るさ)を一定に知覚する働き。照明変化に対し色が保たれるのが色の恒常性。対比・残効・錯視とは区別する。
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